◆◆言葉の森の生徒なら無料で使える
「音読の丘」は、下記のページです。
https://www.mori7.com/kso/
言葉の森の生徒であれば、どなたでも無料で使えます。
◆◆創設当初から続けてきた長文音読
言葉の森は、作文教室を始めた最初のころから、毎日の家庭の学習として、長文の音読をすすめてきました。
課題フォルダの長文は3か月で12週分ありますから、3か月毎日長文を1編音読すると、1つの長文について7回から8回読むことになります。
◆◆繰り返し読むことで考え方が身につく
音読の練習は繰り返して読むことが大事で、同じものを繰り返して読むことによって、語彙力、読解力が身についていきます。
回数が少ないと、ただ書かれている内容を理解するだけですが、ある文章を読む回数が増えると、その文章の内容に対する理解だけでなく、その文章に書かれていた概念が自分の「ものの考え方」として身につくようになるのです。
その文章の中の、例えば一つの文を、その文だけでなく文章全体の文脈の中で理解するようになる。それが、概念として身につくということです。
しかし、ここまで理解して音読の練習をしている人はいないと思います。
だから、親も子も先生も、ただ1回でも読めればいいとか、または同じ読むのであれば、黙読の方が速く読めるとか思ってしまいがちなのです。
◆◆なぜ黙読ではなく音読なのか
なぜ黙読ではなく音読が大事かというと、黙読では、繰り返し読むうちに斜め読みになり、読んだ気になってしまうからです。
音読という動作が伴うことによって、初めて繰り返し読むことが続けられるようになります。
だから、音読は声を出して読むことが大事なのです。
◆◆音読は朗読とは違う
ところが、音読は朗読とは違います。
声を出すという動作によって繰り返し読めるようにすることが目的ですから、読み方は口の中でもごもご読むような読み方であったり、早口で読む読み方であったり、時々漢字を読み違えるというようなことがあったりしても、構いません。
それなのに、ほとんどの大人は朗読のようにしっかり読むことが大事だと考えて、つい子供の音読の仕方を注意してしまうことが多いのです。
これが音読が続かない原因です。
◆◆効果が現れるのは6か月後
音読を続けていると、語彙力が増えると同時に、文の流れやリズムがわかるので、文章が上手になります。
この効果が現れるのは、これまでの経験では、毎日音読を続けて6か月ぐらい経ってからです。
毎日3、4分の音読を6か月繰り返していくことが音読の目標になります。
◆◆音読が続かない二つの理由
ところが、多くの家庭では、この毎日欠かさず音読を6か月続けるということができません。
それは、子供が小学3年生ころになると自立心が出てくるので、人に言われたことをそのままやることに反発したくなる気持ちが出てくることと、子供の音読をそばで聞いている保護者がつい読み方を注意してしまうことによるものです。
小学3年生のころからの子供の反発は、自分の自立心の表れなので、親がその子供の意見に同意する必要はありません。
子供の意見は認めながらも、「大事なことだから続けなさい」と言っておけばいいのです。
◆◆AIが音読を聞いて記録してくれる
言葉の森は、最初は、毎日の家庭学習で音読が必須というような言い方で進めていました。
しかし、なかなか継続できる家庭がないので、現在は長文の音読ということはあまり言わなくなっていました。
けれども、作文の勉強の基礎になるものは、読書と対話と音読を続けることです。
そこで今回、「音読の丘」というページを作りました。
これによって、保護者がいちいち子供の音読をチェックしなくても、AIが毎日の音読をチェックし、それを記録につけてくれます。
AIの役割は、子供の読み方の細かい間違いを注意することではありません。
毎日音読を続けたことを確認し、その努力を記録することです。
保護者や先生は、その記録を見て、子供の努力を褒めてあげればいいだけです。
子供も音読を聞いてくれるAIがいて、その音読に対して返事をくれて、その音読の結果が記録に残るので、音読を続けられるようになります。
◆◆学校の音読の宿題とは時間を分けて
なお、学校で音読の宿題が出されている場合、子供は、学校の宿題に続けて言葉の森の音読もやるということは嫌がるのが普通です。
ですから、学校の音読は夕方やることにして、言葉の森の音読は毎日朝ごはんの前に必ずやるというふうに、時間を分けて続けていけばいいのです。
朝の音読練習が難しい場合でも、学校の音読とはできるだけ離れた時間帯に、言葉の森の音読をすると続けやすくなります。
「音読の丘」の操作は簡単です。
まず、明日から音読の練習をして、音読を毎日の習慣にしていきましょう。
なお、同じ文章で何度も練習できますで、お父さんやお母さんもぜひ「音読の丘」で試してみてください。
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◆◆学校に行く必要性を感じなくなった子供たち
現在、不登校の生徒が増えている理由のひとつに、子供たちが学校に行く必要性を感じなくなってきていることもあると思います。
子供たちはまだ、世の中の大きな流れというものはわかりませんが、漠然と学校に行かなくても特に困ることはないと思いつつあるのです。
そしてその分、学校の魅力のなさがより大きく感じられるようになってきているのだと思います。
◆◆私も学校が退屈だった
私自身の子供時代を考えてみても、その当時は学校に行かないという選択肢は頭からなかったので、毎日仕方なく学校に行っていました。
しかし、授業中は退屈で仕方がないので、教科書のほぼ全ページに落書きを書いていました。真似しないでね(笑)。
そして、窓の外を眺めて、校庭で遊んでいるスズメたちを見ては、「スズメは自由でいいなぁ」と思っていたものです。
毎日、学校に行く動機を作るために自分が工夫したのは、「クラスにかわいい直子ちゃんがいるから、その子を見るために学校に行くのだ」という理由付けでした。
学校で気を紛らわせることのできるのは、図工の時間と体育の時間とテストの時間でした。
いずれも自分の意思でやることができるので、その時間は退屈しなかったのです。
このように、私が子供時代に考えた「学校に対する魅力のなさ」は、いまはさらに進化しているのではないかと思います。
◆◆受験と競争が教育の中心になっている
なぜそのような教育が行われているかというと、教育が子供たちを成長させるという目的よりも、受験に勝つことをより大きな目的にしているからです。
子供は、世の中の動きや自分の人生などは考えませんから、真面目で素直な子ほど、親や先生の言うとおりに行動しようとします。
しかし、それは子供にとって魅力的なものではないので、親や先生は子供たちを競争によって意欲付けようとします。
だから、真面目で素直で学力の高い子ほど、親や先生の求める詰め込み学習で競争に勝つことを目的とした勉強に時間を取られてしまうのです。
◆◆読書、作文、発表を学校教育の日常に
この状態を打破する方法はあります。
それは、国数英などのそれぞれの教科の学力はもちろん大切ですが、教科の学力以外に、読書と作文と発表の時間を学校教育の中で確保していくことです。
教科の学力が、詰め込みと競争で進められるのに対して、読書、作文、発表の教育は進めにくいものです。
それは、教科の学力が点数として表示されるのに対して、読書、作文、発表の学習は点数で表示できないからです。
そのため、点数での競争に便利な教科の学力だけが突出して行われるようになっているのです。
◆◆数値による評価と個性の評価
これを解決する方法は2つあります。
第一は、読書も作文も、その生徒の達成した結果を数値で表せるようになることです。
しかし、発表はまだ数値として表すような仕組みはありません。
そこで大事なことの第二は、点数として表せるような数字とは別に、発表する個性を評価する仕組みを作ることです。
読書、作文の学習が数値化されれば、読書と作文の教育がより日常的に行えるようになります。
そして、読書と作文には、数値で表されるものとは違う、その生徒の個性が表されます。
例えば、読書であれば、読書紹介やその読書に対する感想や対話の中に、その生徒の個性が現れます。
作文は、もっと直接的に個性の表れる学習です。
数値の評価とは別に、個性の評価があるということが、子供たちの読書と作文の学習を魅力のあるものにします。
◆◆発表で大事なのは「知りたいこと」より「したいこと」
発表も、同じです。
発表の学習は、発表の内容そのものが個性の発表になります。
しかし、発表の学習で大事なことは、自分の知りたいことを調べて発表するようなものにはできるだけしないということです。
知りたいことを調べて発表をするだけであれば、それは参考書の書き写しであったり、AIで調べたことをそのままコピーしたりすることであったりするでしょう。
では、どうしたらいいかというと、その生徒が知りたいことを調べて発表するのではなく、その生徒が自分のしたいことをAIと相談しながら発表するのです。
発表で大事なのは、「知りたいこと」ではなく「したいこと」なのです。
◆◆AIを「調べる道具」から「創造する道具」へ
たとえば、探検や冒険に興味のある生徒がいたとします。
「知りたいことを調べる」だけであれば、アムンゼン(アムンセン)の経歴やエベレストの登頂の記録など、調べる資料はいくらでも手に入ります。
しかし、「したいことを調べる」のであれば、「現在の社会で新しい探検や冒険をするとしたらどういうことが可能か」ということをAIに相談できるのです。
そして、AIが出してくれたいくつかの提案をもとに、さらにそれを深めて、自分だけの探検の案を作り上げるという形で話を進めることができます。
◆◆知識の詰め込みから、思考力と創造力の教育へ
このように、作文と読書の評価を数値化すること、発表学習を行動に結びつけること、という方法で、子供たちの学習は知識の詰め込みから、思考力と創造力を生かす個性的なものになっていきます。
このような教育を進めるために、言葉の森では、作文検定や図書検定という仕組みを作っています。
点数を取るために学ぶ教育から、自分の人生を作るために学ぶ教育へ変えていく必要があります。
作文検定、図書検定が、すべての学校教育で日常的に行われるようになること、そして発表学習の時間が確保できるようになること、それがこれからの教育が目指す大きな方向なのです。
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◆◆ノーベル賞の土台は、子供時代の読書だった
2025年に、ノーベル賞の化学賞を受賞した北川進さんと、同じくノーベル賞の生理学・医学賞を受賞した坂口志文(しもん)さんが対談している記事を読みました。
坂口さんの家庭は、両親が教育者で家にたくさんの本があるので、その本を読んで育ったことがありがたかったと述べていました。
北川さんは、幼稚園のころ1年間、何かの病気で休園した際に、両親が漫画や本をたくさん買ってくれたので、それで本好きになったということでした。
また、北川さんは、高校生のとき、中学生のときから続けていたバレーボール部に入りましたが、強いチームでないため練習がつまらなくなり、放課後に図書館に通って片っ端から本を読んでいたということです。
2人とも、子供時代は野山で遊んでいるばかりで、当時はもちろん学習塾などはなかったので、毎日の遊びと読書と学校の勉強だけの生活でした。
このように見てくると、子供たちにとっていちばん身につく習い事的なものは、やはり読書ではないかと思うのです。
◆◆オンラインクラスの読書紹介と、今後始める図書検定
言葉の森では、作文クラスも全科学力クラスも、どのクラスも授業の最初に全員の読書紹介をしています。
この読書紹介によって、みんなの読書の質と量が向上しています。
また、言葉の森では今後、図書検定の仕組みを日常化していこうと考えています。
この2つは、言葉の森の方針ですが、家庭でできることでもっといいやり方があります。
◆◆習い事のひとつのつもりで「予算内で本を自由に買っていい」とする仕組み
それは、読書を子供の習い事のひとつと見なして、「1ヶ月5000円以内なら何の本を買ってもいい」としておくことです。
5000円でなく、3000円でも、1万円でもいいと思います。
要するに、子供が自由に使える本代を、習い事の費用と見なしておくのです。
もちろん子供ですから、漫画を買ったり、くだらない本を買ったりすることは当然あります。
しかし、自分で選んだ本を自由に買えるということと、毎週のオンラインクラスの読書紹介が組み合わされれば、読書の量と質は確実に上がっていくと思います。
だから、子供たちにとっていちばんの習い事は、「予算の範囲で本を自由に買っていいという」家庭の方針になると思うのです。
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面接と口頭試問の検定試験は、「口頭検定」という名称から「スピーチ検定」という名称に変更します。
https://www.mori7.com/moriuma/
「スピーチ検定」は、面接、口頭試問だけでなく、一般的な自己紹介などのスピーチも評価する仕組みです。
面接、口頭試問の場合は、わかりやすく密度の濃い回答を評価し、一般的なスピーチの場合は、わかりやすくユーモアの感じられるスピーチを評価します。
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◆◆森リン点について質問できる「森リン掲示板」
「よく使うリンク」の17番に森リン掲示板を作りました。
森リンの点数についての解説は次のページにあります。
▽「森リン点の解説」
https://www.mori7.com/as/4526.html
しかし、この長い記事を読んでも、ある作文がどうしてそのような点数になるのかということは、具体的にはよくわかりません。
そこで、森リン点に関する質問があったとき、掲示板でその質問に対して答える形にしました。
◆◆書き直したのに森リン点が下がることがある
これまであった質問の中で、よくあるものは次のような質問でした。
「ある週の作文を、より良いものにしようと思い、清書の際に書き直したが、かえって森リンの点数が低くなった」という話です。
これは、実はかなり多くあります。
子供たちが作文をより良いものにしようと思って書くときには、どうしても字数を長くしようと思うことが多いものです。
しかし、森リンの点数の基本は、語彙の種類の集計なので、同じ語彙を使って字数を増やすと、文章の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
どういう語彙が集計されたかということは、森リンの評価にある集計語彙の表を見ればわかります。
◆◆要約は語彙の密度が高くなりやすい
また、普段書く感想文の場合は、第一段落に要約を書いていますが、4週目の清書の週は要約を省き、要約の代わりに自分なりの説明を書くように勧めています。
すると、要約の部分は語彙の密度が高い文章になっていることが多いのですが、要約の代わりに自分なりの説明を書くと、語彙の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
要約の元の文章は、プロの作者が書いたものですが、子供たちの書く文章は、当然、その元の文章よりも語彙の密度が低いのが普通です。
だから、子供たちの作文の本当の目標は、要約をする元の文章と同じぐらいの密度で作文を書けるようになることだとも言えるのです。
◆◆森リン点を上げるもうひとつのポイントは字数
森リン点を考えるとき、もうひとつ大事なものは字数です。
どうしたら森リン点が上がるかということのいちばんのコツは、字数を学年の200倍まで書くことです。
小学4年生だったら800字、5年生だったら1000字、6年生・中学生・高校生は1200字が目標です。
なぜこういう字数にしたかというと、昔の調査で、学年ごとに無理なく書ける作文の字数というデータがあり、それを参考にしたからです。
また、森リン点は、字数が少ないと誤差が大きくなりますが、1200字以上の字数になると、ほぼ誤差がなくなるという経験則があったからです。
それぞれの学期ごとの字数も決まっていますが、それは、その学年の級に初めて取り組む生徒が負担を感じないように、学年の100倍から始めるようにしているからです。
本当は、学年の200倍の字数が楽に書けるようになることが目標です。
◆◆字数が多い生徒は語彙も豊富
字数と森リン点は高い相関があります。
それは、作文の字数を長く書ける生徒は、一般に語彙が豊富だからです。
語彙が豊富で、書こうとする言葉が次々と浮かんでくるので、自然に作文の字数が長くなるのです。
ところで、字数の基準は学年の200倍ですが、その字数を超えていくら長く書いても、それ以上は森リン点に影響しません。
だから、まずは学年の200倍、小学6年生以上なら1200字以上書くことを目標にしていくといいのです。
◆◆長く書くコツは段落ごとの字数配分
では、どういうふうに長く書けるようにするかというと、段落ごとに字数の目標を決めるのです。
例えば、大きく4つの段落に分けて作文を書くとしたら、第一段落を300字、第二段落を300字、第三段落を300字、第四段落を300字として、合計が1200字になるという字数配分です。
この字数配分の練習をしていると、作文試験で字数指定がある場合にも役立ちます。
自分の書きたいことをいくつかの段落に分け、その段落ごとに字数配分をしていきます。
例えば、第一段落が長くなりすぎたと思えば第二段落を短くし、第三段落が短いまま終わりそうであったら第四段落を長くするというような調整を行っていくということです。
◆◆最後の段落を長くするには実例を加える
ところで、第一、第二、第三段落は、長くしようと思えば、実例をより詳しく書くことによって長くすることができます。
しかし、第四段落は、感想や意見になることが多いので、感想や意見で字数を増やすことは難しいものです。
そこでどうしたらいいかというと、自分の意見を書いたあとに、その意見をさらに補強する意味で、「例えば」と実例を付け加えていくのです。
低学年の生徒の場合は、「どうしてかというと」と、感想の理由を補強する文を続けることもできます。
◆◆語彙力を育てる基本は読書
森リン点を上げるためには、字数を学年の200倍まで書けるようになることです。
そのためには、言葉が次々と浮かんでくるような語彙力を育てていく必要があります。
語彙力を育てる最も大事な練習は、読書をすることです。
読書の量が増えれば、使える語彙が増え、字数も増えてきます。
作文の勉強の基本は、読書力です。
「推薦図書」のリストを参考に、面白く、かつ質の高い本を読んでいってください。
https://www.mori7.com/tosyo/
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◆◆AIが暗唱をチェックする「暗唱検定」のページが完成
言葉の森の暗唱検定のページが完成しました。
https://www.mori7.com/morisika/
言葉の森の全科学力クラスでは、小学1年生から3年生までは日本語の暗唱、小学4年生以上は中学生・高校生も含めて英語の暗唱ということを目安にしてやっています。
この暗唱の練習は、これまでは担当の先生がチェックすることが中心でしたが、全員の暗唱チェックをするには少し時間がかかりました。
そこで、暗唱検定のページを作り、生徒がいつでも自宅で自分の暗唱をチェックし、練習することができるようにするという仕組みを考えました。
AIを使った暗唱検定なので、暗唱の結果を見て、AIが暗唱の出来具合を評価し、コメントします。
◆◆江戸時代の寺子屋教育とGHQによる暗唱の消失
話は少し遡りますが、江戸時代の寺子屋教育では、子供たちの日本語の勉強は音読・暗唱が中心でした。
太平洋戦争後の教育改革のなかで、学校の学習から暗唱が姿を消していき、戦後生まれの大人のほとんどは、暗唱の勉強を経験していません。
数少ない暗唱学習として残っているもののひとつが、掛け算の九九です。
◆◆九九に見る「大人の経験」が子供の教育に与える影響
しかし、九九以外は、日本語の暗唱の学習を経験した人がほとんどいないので、子供に暗唱の学習をさせることに対して大人の側にためらいが生じてしまうのです。
大人の経験が子供の教育に影響するということは、この掛け算の九九についても言えます。
九九は、日本では当然の常識として子供たちみんなが覚え、それが実生活にも役立つことを実感しています。
しかし、こういう効果をどれだけ説明しても、九九の文化の伝統のない国では、つまり大人がそういう経験をしたことのない国では、子供にそういう教育をさせることはとても難しいのです。
◆◆暗唱力と学力には深い関係がある
暗唱の練習にどのような効果があるかというのは、まだ科学的に解明されていませんが、私がこれまで言葉の森で子供たちの暗唱指導をしてきた経験でいうと、暗唱の力と学力はかなり高い相関があるように思います。
暗唱ができるから学力が高くなるのか、学力があるから暗唱ができるのかということが議論の分かれるところですが、暗唱と学力はかなり一致しているように思います。
暗唱の練習によって、作文に書く語彙が増えたり、文章を読むときの語彙が増えたりすることはあると思いますが、私が暗唱指導を続ける中で特に感じるのは、記憶力がついてくることです。
◆◆記憶力が高まれば、勉強の能率が上がる
今の学校の勉強の多くは、記憶力を必要とする勉強です。
記憶力の高い人は、教科書や参考書を何度か読むだけで、その内容が頭に入ります。
記憶力の高くない人は、読むだけでなく、手で書いて覚えて、それを何度も繰り返してやっと頭に入るというような勉強をしているのではないかと思います。
一度聞いたらすぐわかるという人と、何度も繰り返してやらないとわからないという人では、勉強の能率に大きな差が出ます。
暗唱の練習をしていると、この記憶を頭に残すコツが自然に育ってくるのだと思います。
◆◆暗唱検定を、毎日の家庭学習のきっかけに
ところが、先に述べたように、今の大人の世代は、自分で暗唱の練習をしたことがないので、子供に説得力を持って暗唱の練習をさせることがなかなかできません。
暗唱は、本来、毎日繰り返すことで身につく学習です。
そのためには、週に一度先生に聞いてもらうだけでなく、自分で何度でも確認できる仕組みが必要です。
そこで、暗唱検定のページを使って暗唱の練習をしていくといいと思ったのです。
現在はまだ、日本の古典を中心とした日本語の暗唱だけですが、近日中に英語の暗唱検定も入れていきます。
どちらに取り組んでもいいので、毎日の家庭学習の中で暗唱の勉強に取り組むきっかけを作っていってください。
▽参考資料
野口悠紀雄さんの「図解『超』英語法」より
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暗唱検定のページはこちらです。
https://www.mori7.com/morisika/
テスト送信ができます。
今はまだ作り始めたばかりなので、
「雨ニモマケズ」
「小諸なる古城のほとり」
「昨日またかくてありけり」
という3つの文章が、各300字ずつあるだけです。
しかし、このあと、暗唱検定の文章を全部入れて、いつでも自宅で暗唱検定の練習ができるようにします。
また、全科学力クラスの英語の授業では英語の暗唱を行っていますが、英語の暗唱検定も同時にできるようにしていきます。
将来はこちらで決めた暗唱の文章だけでなく、自分で選んだ文章を暗唱するということもできます。
暗唱の練習は、小学1年生から2年生にかけては誰でも楽にできます。
小学3年生になると、単純に音読を繰り返すというやり方よりも、覚えようという気持ちが出てくるので、かえって暗唱がしにくくなるようです。
しかし、音読を繰り返すというやり方を守れば、年齢に関係なく暗唱ができるようになります。
暗唱検定のページを生かして、暗唱の練習をしていってください。
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