ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1709番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
漢字の勉強の目的、勉強の目的(facebook記事より) as/1709.html
森川林 2013/01/09 06:47 



 漢字の勉強をなぜするのかというと、漢字のテストでいい点を取るためでも、漢検に合格するためでもありません。

 小学生の場合は、ふりがなのふっていない少し難しい文章を自由に読めるようになるためです。
 読み方をもう知っている大きい生徒の場合は、書きにくい漢字を使って少し難しいことを自由に考えることができるようになるためです。

 そのように勉強の根本がはっきりしていれば、テスト前の一夜漬けの勉強などしなくてもいいのです。(してもいいけど)

 勉強全体についても同じことが言えます。
 勉強の目的は、勉強力を土台として、自分が自由に何かを創造することができるようになることです。

 ところが、小さいころから創造的な遊びを制限して、勉強の時間を取りすぎている子も、最近は結構多いのです。

 子供は、やる気になる時期が来れば、止めても勉強するようになります。
 その勉強の動機になるのが、小さいころから積み上げてきた創造の喜びです。

 こういう原点の姿を忘れないようにしていきたいと思っています。



 空を見ると、月がだいぶ細くなっていました。もうすぐ新月です。
 まだ寒い日が続きそうですが、少しずつ春の気配が感じられてきます。

 季節にも原点があるとしたら、それはやはり春でしょう。

 今日も原点を大事にして、いい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
漢字(17) facebookの記事(165) 

記事 1708番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
教育とゲーミフィケーション as/1708.html
森川林 2013/01/08 20:37 



 言葉の森を始めたころ、というのはもう何十年も前ですが、そのころにちょうどファミコンゲームなどが出て、「ゼルダの伝説」や「ファイナル・ファンタジー4」というロールプレイングゲームがはやりかけていました。
 このゲームの面白さを勉強にも生かそうと思い、言葉の森の課題の名称も、ロールプレイング・ゲーム風に「アカシアの山」とか「イチゴの丘」などという名前にしたのです。

 しかし、勉強をゲームのように面白いものにするということは、まだできていません。それは、ゲームというものの本質が、勉強の本質と似てはいながらも、ストレートに結びつくものになっていなかったからです。

 ところが、最近、ゲーミフィケーションという言葉を知り、それに関する本を何冊か読み、新しいアイデアが湧いてきました。
 これまでのゲーム論は、ゲームというものの表面劇な面白さにとらわれているために、勉強に結びつけるときにわざとらしい面が出ていました。それは、ゲームの面白さというものが、本当のところで把握されていなかったからだと思います。

 ゲームを教育に生かそうとするときによく言われる言葉は、「チョコレートでブロッコリーを包んで食べさせる」ということです。確かに、教育にゲームを使ったものを見ていると、膨大な予算と時間をかけていながら、どれも教育としては失敗しているか、ゲームとしては失敗しているかのどちらかのものばかりです。
 小さな幼児相手の、漢字や計算の練習ならゲーム化してもそれほど問題はありませんが、それ以上の考える勉強になると、ゲームを勉強に生かすということで作られたゲームは、よほど暇な人でない限り飽きてしまうのです。
 そこで、ゲームのひとつの要素である競争や賞罰や交流を活用する試みも出て来るのですが、それらは実は、ゲームの本質ではなくむしろゲームに付随する現象のようなものです。

 では、ゲームの面白さの本質は何かということを考えて、次のようなことに思い至りました。
 まず、自分自身が目標を決めるということです。
 次に、それを明示化することです。
 次に、それを数値化し、集計化し、実感できるものにします。
 そして、目標に応じた成果を達成したあとに、再び新たな自分の目標を作るというサイクルです。

 これに使えるのが、折れ線グラフとタイマーです。
 ちょうど、html5では、折れ線グラフなどがhtmlの機能になるので、ウェブも活用できます。(今のところ、対応しているブラウザは、グーグルクロムやインターネットエクスプローラ9ですが、いずれもまだ使いにくいところを改良している途中のようです)
 しかし、インターネットが利用できるとは言っても、日常的に手軽に使えることが大事なので、基本は、手書きの紙とペンです。

 自分で試しにやってみたら、かなり面白いです。
 これなら、つまらない勉強も熱中してできます。
 だから、逆に、大人が子供の勉強をあおるために使うのではなく、子供が自分自身のために使うことが大事です。
 つまり、勉強そのものを目的とするのではなく、勉強のあとの自由な創造の時間を活用するために、その手段としての勉強を能率よく素早く済ませるために使うということです。

 このゲーム化した勉強法を、これからの子供たちの家庭学習に生かしていきたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
勉強の仕方(119) 家庭学習(92) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】日 森川林
K.Aくん、おめでとう!! 小学生のときから、時どき脱線を 11/6
記事 5380番
ゆとり教育、フ 森川林
今はやりの探究学習も、生徒のレベルが高いところではうまく行く 10/20
記事 5372番
「この世」と「 匿名
温かいコメントをありがとうございます。 ゆめもあの世で読ん 8/21
記事 5359番
「この世」と「 かささぎ
ゆめちゃん 亡くなられたのですね。 ゆめ日記好きでした。お 8/18
記事 5359番
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板
2025年11 森川林
△ムラサキシキブ ●作文検定スタート  学校 11/26
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習