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記事 2168番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
経済の時代から文化の時代へ(2) as/2168.html
森川林 2014/07/02 16:27 


 これまでの社会は、物を売って利益を上げ、その利益を再投資して物を作る、という経済のサイクルで成り立っていました。
 これからの社会では、学ぶことによって個性を発揮し、その個性によって作り上げたものを教える、という新しい文化のサイクルが生まれます。もちろん、文化の時代にも経済は動くので、学ぶことや教えることにも利益は伴いますが、中心になっているものは、物を得るとか利益を得るとかいうところから来る喜びではなく、自分を向上させ個性を発揮するという喜びになっているのです。

 この文化の時代には、教育の性質も変わってきます。
 経済の時代の教育は、受験のための教育でした。人よりよい点数を取り、上位の学校に入ることが、社会のよいボジションを獲得するための条件になっていたので、教育もその競争のための手段となっていました。

 文化の時代の教育は、自分の真の喜びを発見し育てるために、能力を全面的に向上させることが目的となります。もちろん、文化の時代にも経済は動いているので、創造的な個性を発揮することが、社会的な成功にもつながるという可能性は高くなります。しかし、これからの人間の求めるものは、社会的成功よりも、自分らしい自己実現になっていくのです。

 このように、学び合い、教え合い、人間の能力を全面的に開花させる教育の場として、森林プロジェクトというものを考えています。
 森林プロジェクトは、当面、子供たちの作文指導を中心としていますが、作文の学習を軸にして、家族の対話や地域のつながりを生かし、子供たちの能力を開花させるあらゆる教科を学習の対象としていくような場にしていきたいと思っています。

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記事 2167番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
経済の時代から文化の時代へ(1) as/2167.html
森川林 2014/06/30 07:40 



 これまでは、物の時代でした。物の豊かさや生活の利便性が多くの人の求めるもので、それらを提供するものが、主に工業製品でした。
 工業製品には、設備や資本が必要なので、物やサービスを売って利益を出し、それを再投資することが社会の流れの大きなサイクルになっていました。
 しかし、物やサービスが行き渡るようになると、(行き渡り方がまだ不十分だとしても)人間の喜びは、物ではなく、自分の個性を発揮することに向けられるようになります。
 ところが、個性は、その人の能力の水準によって開花の水準も異なってきます。例えば、食物を食べることは誰にとっても喜びですが、そこに表れる喜びの個性は、動物的な水準の個性です。人間の個性は、向上とセットになっていなければ、人間的な個性としては開花しません。
 これからの社会は、多くの人が、自分の個性の発見と創造を求めて、自分自身を向上させることに向かう社会です。そして、何かを学ぶ人がいるということは、その何かを教える人がいるということですから、社会全体として学ぶことと教えることが組み合わさる形で進んでいきます。
 経済の時代には、学ぶことは、個性を生かすことではなく利益を出すことに結びついていましたから、学ぶジャンル自体がきわめて狭く限られていました。
 しかし、文化の時代の「学ぶこと」は、多様性に満ちていますから、学ぶ人と同じくらいに教える人も必要になります。(つづく)

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記事 2166番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
幼児期の勉強の要は、親子の対話と作文  as/2166.html
森川林 2014/06/29 11:53 


 勉強は、小学校に入ってから始めるものではありません。子供が生まれたときから、バランスのよい成長を考えていくことが広義の勉強です。
 幼児期の勉強で最も大事なのは、豊かな日本語の力を身につけていくことです。その日本語力の勉強に次いでやっていく必要があるのが、数の感覚を身につけておくことです。
 しかし、日本語力の大切さに比べれば、計算の練習で数の感覚を身につけることはずっと重要度の低いものです。それは、あとからでもやれば身につくものだからです。
 また、幼児期からの英語は、今はブームになっていますが、渡部昇一氏の著書「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」にあるように、やりすぎれば必ず弊害があります。そして、既に、そういう弊害が一部に出ています。

 ところが、日本語力をつけるという勉強は、漢字の書き取りをしたり、国語の問題集を解いたりするような勉強ではありません。そういう知識的な勉強を幼児期に行うことは、かえってバランスのよい成長を阻害します。
 日本語力をつけるための最良の勉強法は、親子の生きた対話です。なぜかというと、幼児や小学校低学年の勉強で最も大事なものは、勉強に対する意欲で、その意欲は、子供にとっていちばん身近な両親との交流の中で生まれるものだからです。
 この幼児期の対話を、親子で書く作文の勉強として行うのが幼児作文コースです。現在、幼児年長以上の方を対象に、体験学習を受け付けています。
https://www.mori7.com/yousaku/

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記事 2165番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
暗唱は完璧にできるところに意味がある as/2165.html
森川林 2014/06/28 12:32 


 暗唱は、「てにをは」も含めて1文字も間違えずに、途中でつっかえたり考えたりせずに、最初から最後まで一気に滑らかにできるのが本来の形です。
 貝原益軒は、百字の文章(四書五経など)を百回、空で読み空で書くという暗唱法を提唱しました。時間にすれば30分ぐらいの暗唱練習です。これだけやれば、誰でも1文字も間違えずに滑らかに暗唱できるようになります。これが、昔の寺子屋の勉強の基本でした。
 しかし、現代の子供が、百字を百回読むというような暗唱法で練習できるかといえば、そういうことはまずできません。そこで、言葉の森では、1日の回数をもっと少なくして、最終的にひとつの文章(900字)を百回読むような暗唱法にしたのです。このやり方を覚えていれば、将来、自分が本当に暗唱したい文章があったときも同じやり方ですぐに暗唱できるようになります。言葉の森の暗唱は、暗唱法を身につけるための暗唱でもあるのです。

 暗唱は、文章を覚えることが目的ではありません。何度も繰り返し音読することが目的で、その結果としてその文章を覚えることになるということです。だから、暗唱チェックの仕方は、文章を覚えているかどうかにしていますが、それは覚えたかどうかを見るためではなく、暗唱の練習を毎日していたかどうかを見るためなのです。

 なぜ、文章を覚えただけでは不十分で、覚えたあとも繰り返し暗唱し完璧に言えるようにするかというと、そのようにして暗唱した言葉は、日常生活のほかの場面でふと思い出すようになることがあるからです。
 覚えたものをただ再現できるというだけであれば、それは「覚えた」という衣服を着たようなものですから、時間がたてば衣服を脱ぐように忘れてしまいます。ところが、覚えた以上に更に繰り返した暗唱は、日常生活の場面でふと口をついて出ることがあります。このときに、暗唱した文章は、脱ぎ着できる衣服ではなく、その人の身体の一部のようになっています。

 これは、読書でも同じです。いろいろな本をたくさん読むのはよいことですが、それはいろいろな衣服を次々に着てみたというような読み方です。たくさん読んだわりに、自分の身についているものは少ないのです。
 それとは反対に、自分の好きな数冊の本を何度も読むような読み方をすると、その本は衣服ではなく身体の一部のようになります。だから、子供時代に、同じ本を何度も読んだという経験のある子は、読む力や書く力がつくのです。

 繰り返した言葉は、ただ理解するための言葉ではなく、表現するための言葉になります。その表現できる言葉が、その人の思考力のもとになる言葉になるのです。


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