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記事 3526番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
日本の未来を作る創造的教育 as/3526.html
森川林 2019/01/31 10:12 

 ジム・ロジャーズ氏の「お金の流れで読む日本と世界の未来」が届いたので、昨日読み終えました。
 私の場合、情報は、ネットから得ることが多いので、自然に自分の好きな情報を中心に見てしまいます。
 自分の持っている考えと同じような考えの記事を見たりSNSの投稿などを見たりしていると、自分の見方をふりかえる機会がなくなってきます。
 昔は、新聞やテレビからの情報で、自分の見方の軌道修正をすることもありましたが、今は新聞やテレビを見る時間はほとんどありません。
 そのときに、本によって自分の考えと異なるものの見方を知るのは、かなり参考になります。
 その意味で、この本は、自分のこれまでの考えを若干軌道修正するものでした。

 この本の中で、最も意外だったのは、これから北朝鮮が世界で最も発展する豊かな国になるだろうということでした。
 もうひとつは、中国が毎年、アメリカの10倍、日本の15倍のエンジニアを輩出し、科学・技術・工学・数学系の学部を卒業する学生の数も、アメリカの8倍、日本の24倍と飛び抜けて多いということでした。

 北朝鮮は、現在世界の最貧国の一つです。しかし、教育熱心な国民性で知られ鉱物資源も豊富です。
 中国は、不動産バブルが今にも崩壊すると言われています。しかし、今の世界のユニコーン企業の3割を生み出しています。
 ジム・ロジャーズ氏はまた、日本が今後衰退する要因として、少子化、借金の多さ、移民に対する閉鎖性を挙げていました。

 私は、これらを見て、日本が今後発展するためには、新しい発想をしていく必要があると思いました。
 世界全体の債務の大きさとその拡大を考えると、世界経済の破綻、又は世界的な方向転換は今後避けられないと思います。

 このため、国の通貨があてにならなくなるからという理由で、貴金属や不動産などのリアルな資産に向かう人もいますが、大事なのは資産というストックではなく、稼ぐ力というフローの方です。

 今の社会でフローというものを考えると、一帯一路のような大規模な開発や、膨大な消費人口を持つ中国向けの消費財の生産が思い浮かびますが、私はこういうフローは一過性のもののように思います。
 それは、昔のように、資金と技術の制約から、生産者が限られていた時代には、消費財生産は利益を上げることができましたが、今のように生産者への参入が容易な時代には、膨大な消費力も膨大な生産力ですぐに埋め尽くされ企業の利益率はすぐに低下すると考えられるからです。

 生活に必要な消費財に限って言えば、需要量は人口に比例しますから、日本の少子化は不利な要因のように思えます。
 しかし、少子化であってもひとりひとりが単なる消費財でなく、もっと高価なものを消費するようになれば、需要量は人口よりもその消費するものの額に比例するようになります。

 日本では、今は、ほとんどの家電製品が行き渡り買い替え需要しかありませんから、その部分だけ考えたらこれから発展する余地はありません。
 しかし、これからの先進国の需要は、物の需要ではなく、もっと別な方向の需要に向かいます。
 それは、豊かな物を持ちたいという欲求ではなく、もっと豊かな自分になりたいという欲求です。

 今はまだ、時間も資金も不足しているから、豊かな自分になりたいという欲求は表面にはあまり出ていません。
 だから、先進国では、新しい消費を牽引するものがなくなったなどと言われるのです。

 しかし、日本でこれから時間とお金がもっと自由に使えるようになれば、そこから生まれる消費は物の消費ではなく自分を変化させるための消費になります。
 その変化のひとつの形態が、新しい経験をするという意味での旅行であったり、外側から変化を身につけるという意味での美容や健康やファッションであったりするのです。

 しかし、本当に自分を変化させるものは、そのように外面的なものではなく、もっと内面から修得し自分を全人格的に変化させるようなものです。
 その内面的修得も、いま世の中にすでにあるものを身につけるようなものではなく、自分と深く結びついたまだ概念のはっきりしない文化を身につけることです

 この自分を変化させることへの消費を、文化的消費と呼ぶと、今後の経済の発展、つまり需要の増大は、単純な消費財を求める大規模な人口よりも、高額な文化的消費を求める人口に基づくようになるのです。

 そして、この文化的消費の特徴は、消費者がすぐに生産者にも移行できる点にあります。その移行のための消費が教育的消費です。
 文化的・教育的消費が広がるためには、その消費をする国民の文化度が平均して高くなければなりません。
 高額な家電製品を持つだけなら、持つ人の文化度は問われません。しかし、ある文化を自分のものにするためには、その人自身にその文化を受け入れるだけの文化性が必要になります。

 また、人間は社会の中で生きていますから、ひとりだけで文化的消費を楽しむようなことはあまりなく、周囲の人との交流の中で文化的消費を楽しむようになります。
 その点でも、国民の平均的文化度の高さが、文化的教育的消費の普及を決定するのです。

 家電製品のような物の消費財の本質は、便利さにあります。
 便利さには、不便だったものがより便利になるという一つの方向しかありません。だから、過当競争が生まれます。

 文化的消費に似ているものに、ファッションなどの消費財の消費があります。
 これは、便利さという単一の方向ではなく、各人の好みという多様性に基づく消費です。
 しかし、一見多様に見える人の好みも、物をもとにした好みは、網羅するとある範囲に収まる程度の多様性しかありません。
 ところが、文化的消費についての各人の好みは、それこそ人の数だけ多様になる可能性があるのです。

 だから、今後の日本の発展は、この文化的消費をいかに多様に広げるかということにかかっています。
 そのときに必要になるのが、各人の創造力です。
 工場で工業製品を作ることが中心になっていた時代には、人間の能力として従順力が必要でした。しかし、今後工業生産に必要な従順力は、人間ではなく機械がカバーするようになります。
 文化的消費が中心になる社会で人間に求められる能力は、創造力になるのでです。

 しかし、工業生産に人間が必要な時代は、まだしばらく続きます。
 そのため、一時的に移民の労働力に頼る必要も出てきます。
 この移民の問題は、日本の文化になじまない文化が、日本社会の亀裂を生み出す点にあります。

 しかし、日本に来る移民の多くは、機会さえあれば、日本の文化や言葉になじみたいと思って来ているはずです。
 そういう機会が得られないまま、日本で暮らさざるを得ないことに問題があるのです。
 この移民の日本語教育も、ひとつの文化的消費です。

 文化的消費は、各人の好みに依拠していくらでも高額になると書きましたが、同様に、文化的消費は、生産する側の意思によっていくらでも低価格で提供できます。
 だから、移民の問題も、文化的消費という枠組みで解決する展望が考えられるのです。

 今の日本は、需要の低下から、お金の流れが止まっているところに問題があります。
 中国やインドなどの人口大国に将来性があるように見えるのは、膨大な消費需要というお金の流れが動くように思われるからです。
 文化的消費は、消費者が同時に生産者にもなり得る消費ですから、物の消費よりもはるかに高額なものも、はるか低額なものも多様に提供できます。
 それがお金の回転を生み出します。

 今の日本の借金体質は、お金が流れないために、たまったお金を取り崩しているところから来ています。
 文化的消費と文化的生産という多様な消費と生産が生まれれば、日本の各地でさまざまなお金の流れが生まれます。
 それが、日本の借金体質を改善する道です。

 この文化的消費を生み出すひとつの仕組みが、今言葉の森が行っている、寺子屋オンラインという少人数のオンライン教育と、森林プロジェクトという講師のコミュニティを作る企画です。
 そして、寺子屋オンライン教育の目的のひとつが、子供たちの創造力を育てることで、そのために友達どうしや先生や父母との触れ合いのある創造的な作文教育を目指しているのです。

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森川林 20190131  
 今の日本は、これまでにストックした資産の上で、新しい挑戦を拒否し、小さな改善の積み重ねで問題の解決を図ろうとしているかのように見えます。
 大事なのは、勇気を持って、創造に挑戦することです。
 子供の教育についても、第一に考えるのが、この創造と挑戦の教育です。
 そのためには、大人である私たちがまずそういう生き方をすることです。


nane 20190131  
 今の経済の問題は、企業ではなく国自体が債務超過に陥っていることと、ほとんどすべての主要国がそうなっていることと、それをもし解け合いなどで解消したとしても、これまでの延長ではその後の展望がないことです。
 だから、ウォー・エコノミーなどという発想が出てくるのでしょうが、壊してまた作るというのではあまりにも知恵がなさすぎます。
 この経済の行き詰まりを根本的に克服する道は、多様な文化経済、教育経済を進め、お金や物ではなく人源の創造性に最も価値があるという考えを広げることだと思います。


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記事 3525番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
「読解・作文力が身につく本」の出版記念小冊子郵送 as/3525.html
森川林 2019/01/30 09:41 

 2月5日に、かんき出版より、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」が出版されます。
 これは、これまでの言葉の森の読解力、記述力、作文力の教育を総合的にまとめたものです。

 問題集のような体裁をとっていますが、問題を解くための本ではなく、問題と解答と解説を読み物のように読むための本です。
 内容はかなり高度なので、子供に読ませるだけでなく、親が読んで内容を理解し、その後の国語力アップに役立てるとよいと思います。

 読解力や作文力をつける本というのは、ほかにも出ていますが、この本が類書と違う点は、内容がオリジナルなことと、読んですぐに成果が上がることです。

 この本は、小学生向けとなっていますが、ここに書かれているのと同じ方法で読解の勉強をした高校生は、これまで全員が例外なく国語の成績が上がりました。

 この本は、小学生のお子さんをお持ちの方には、ぜひご購入いただくといいのですが、中学生、高校生にも、また学校や学習塾の先生にも役立つ内容となっています。
 書店で見かけましたら、ぜひ手にとって中身を数ページでも読んでくださるといいと思います。

 さて、今回、言葉の森では、出版記念プレゼントとして、この本をご購入いただいた方に、小冊子「国語力、読解力のつけ方」(A5サイズ32ページ)をお送りすることにしました。

 「読解・作文力が身につく本」の出版記念企画に、ぜひご参加ください。

▼出版記念小冊子郵送のページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=spp201902

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森川林 20190130  
 よく、「国語の選択問題は消去法で解くとよい」と言われますが、その消去法の具体的なやり方を知っている人はあまりいません。
 また、「作文力をつけるには、たくさん書いて、たくさん読むことだ」ということもよく言われますが、どういう構成で書くのかということを説明できる人はほとんどいません。
 国語という教科は、感覚的な勉強としてやるものではなく、理詰めの科学的な勉強としてやるものです。
 そのエッセンスがこの本に書いてあります。


nane 20190130  
 国語力をつけるために、本当に大事なことは読書です。
 特に、学年が上がったら、その学年にふさわしい難しい読書をすることです。
 これには、長く時間がかかります。
 しかし、国語の点数を上げるのは、もっとずっと簡単です。
 それは、点数を上げるコツを理解すればいいからで、これはすぐにできるのです。
 そのコツを書いたのがこの本です。


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記事 3524番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
森林プロジェクト、寺オン講師、推薦インターンシップ制の、個人の進捗状況を確認できるページを作りました as/3524.html
森川林 2019/01/30 08:43 

 これまで、森林プロジェクト、寺オン講師、推薦インターンシップ制などにお問い合わせ、お申し込みいただいた方への返信が遅れていました。
 これから、ご連絡を差し上げますが、ご自分の今の進捗状況を確認したい方は、下記のフォームからメールアドレスなどをお送りください。

▼現在の進捗状況/虹の谷
https://www.mori7.com/niji/st.php

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記事 3523番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
森林プロジェクト、寺オン講師、推薦インターンシップ制の、個人の進捗状況を確認できるページを作成中 as/3523.html
森川林 2019/01/28 09:16 

 森林プロジェクトの講師資格講座、寺子屋オンラインの講師育成講座、推薦インターンシップ制などにお問い合わせ、お申し込みいただいた方が、今どういう進捗状況かということを確認できるページを作成中です。

 その理由は、システムの変更に時間がかかりこちらからの対応が遅れているところがあるためと、講座に申し込まれたあとのいろいろな登録がまだ完了していない方がいらっしゃるためです。

 メールでの問い合わせによって、現在の進捗状況をお知らせするページにする予定です。
▽現在の進捗状況/森林プロジェクト
https://www.mori7.com/niji/st.php
(1月28日現在、まだ工事中です。使えるようになり次第、言葉の森のホームページでお知らせします。)


 さて、2019年は、よい意味でも悪い意味でも、大きな変化があることが予想されます。
 それは、現在の社会体制がさまざまなところで行き詰まっていることと、新しい画期的な科学技術が次々に生まれていることと、インターネットの普及によって情報が瞬時に広がるようになったことなどから、そう考えられるのです。

 このときにいちばん大事なのは、原点に戻ることだと思います。
 言葉の森の原点は、個性、知性、感性を育てる作文です。
 また、言葉の森が目指す今後の教育の原点は、受験から実力へ、学校から家庭へ、点数から文化へ、競争から創造へという方向です。(関連記事:言葉の森の新しい教育

 この新しい教育を広げるためには、多くの人の参加と協力が必要です。
 そのため、今、森林プロジェクトの講師を募集し、寺子屋オンラインの教育をより充実させることを目指しているのです。


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nane 20190128  
 いろいろな準備に時間がかかり、登山に例えると、やっと麓の小屋で支度が終わったところです。
 これから、どんどん飛ばしていくので、変更点もかなり出てくると思います。
 朝令暮改も増えると思いますが、よろしくお願いします。


森川林 20190128  
 言葉の森も目標は、日本に新しい教育を打ち立てることです。
 同じような思いを持っている人は多いと思いますので、多くの人と協力しながらやっていきたいと思います。


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記事 3522番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
2.1週の寺子屋オンラインの資料は「鳥の村」に as/3522.html
森川林 2019/01/27 14:58 

 4月からのgoogleコミュニティ終了に伴い、授業の動画は、鳥の村の資料室に移転しました。
https://www.mori7.com/tori/
 鳥の村は、生徒コード、パスワードを入れてお入りください。
(講師は、講師コード、パスワードでは入れます。)
(保護者の方で、生徒コードとは別に保護者コードを作る場合は、登録ページでお願いします。)

 なお、発表室も、今後は、鳥の村の発表室に移行する予定ですが、今のところはまだgoogleコミュニティの発表室でも、鳥の村の発表室でもどちらに入れていただいても結構です。
 鳥の村の発表室に入れる場合は、ご自分のgoogleフォトなどに入れた画像や動画のリンクを貼っていただくようになります。(鳥の村のサーバーに動画などを入れると重くなる可能性があるため)

 googleフォトの利用の仕方は、新しい「寺子屋オンライン案内」に掲載しています。
https://www.mori7.com/teraon/index.php?e=1#956
 ただし、初めてのことはわかりにくいので、いつか保護懇談会で実習をしたいと思っています。

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記事 3521番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
学習塾の作文との両立で迷っている方へ as/3521.html
森川林 2019/01/27 09:55 

 最近は、学習塾でも作文のコースを設けるようになりました。
 それは、公立中高一貫校の入試で作文が課されるようになったからです。

 作文というものは、短期間であれば誰でも教えられるものです。
 特に小学生の作文指導というのは、ただ書かせて添削をすればいいだけですから、ある程度の文章力のある人なら誰でもそれなりに指導ができます。

 しかし、その作文指導を長期間続けることが難しいのです。
 小学生の子であっても、5、6年生になると、大人並みに深く考えて書く子が出てきます。
 そういう子や、更に学年が上の中学生、高校生に中身のある指導を何年間も続けるということはまずできません。
 それは、指導の方法の中心が赤ペン添削だからです。

 添削指導とは、間違えているところや表現のおかしいところを直す指導です。
 よく書ける子になると、直すところがほとんどない作文を書いてきます。
 そこに無理やり赤ペンを入れると、どうでもよいニュアンスの違いを指摘するようなことになってくるのです。
 ですから、当然ある時期から作文力は伸びなくなります。

 言葉の森の作文指導は、受験に合格させるために始めたものではありません。
 子供たちの、個性、知性、感性を育てるために始めた作文指導を、その指導の延長で受験にも対応できるようにしただけです。
 しかし、受験対応の歴史は、どの塾や予備校よりも長いはずですから、合格作文を書かせるためにテクニックも豊富にあります。
 ただ、テクニックはすぐに身につくものですから、ふだんは実力をつけるための作文、つまり個性的な題材、表現、主題のある作文を目標に指導をしているのです。

 学習塾などで誰でも教えられる作文指導の内容は、最初は直すことが中心ですが、直すところがなくなると、次は上手に書けた子の作文をみんなに見せるような指導になってくると思います。
 同じ指導をして、上手に書ける子と上手に書けない子がいるのですから、上手に書けた子の作文を見せれば、ほかの子も上手に書けるようになるだろうという発想です。
 これは、学習塾だけでなく、学校でもよく行われている方法です。
 現在、作文力をつけるというようなタイトルで出されている参考書なども、ほとんどすべてがこの「上手な子の作文を見せる」という形で編集されています。
 これで、読む人の多くが同じように作文が上手に書けるようになればいいのですが、いくら上手な作文を見せられても、同じように上手に書けるようにはまず決してななりません。

 間違いを直す指導や上手な作文を見せる指導に共通するのは赤ペン添削という方法で、その方法のもとになるのは事後指導という考え方です。
 事後指導だから、何の準備もなく作文を教えることができますが、そのかわり、上手に書ける子にはそれ以上の指導ができず、上手に書けない子には、上手な作文を見せることしかできなくなるのです。
 こういう指導でも受験の役に立つのは、一応書く機会が増えるので、書くことに慣れるからというだけです。

 そして、ほかの勉強と同じように、受験のためにいやいや作文を書かされたが、もう受験が終わったから作文を書かなくて済むというような結果になっていくことが多いのです。

 言葉の森の作文は、受験のためにやっているのではありませんが、どの塾よりも充実した受験対応の作文指導ができます。
 よく、高校3年生の子が、「昔、小学生のとき言葉の森で作文を教えてもらっていたのですが、今度大学の小論文の試験があるので、○○先生にまた見てもらえますか」と、電話をしてくることがあります。
 予備校などにも小論文講座があるはずですが、そういう講座ではなく、言葉の森の作文指導を受けないと安心できないというのです。

 同じ作文指導や小論文指導という名前であっても、その指導の厚みが、学習塾や予備校や他の通信教育とは全く違うからです。

 だから、学習塾との両立で迷われている方は、塾の作文コースで間に合わせるよりも、言葉の森の作文を続けていった方がもちろんいいのですが、受験の1年間は、誰でもかなり多忙になります。
 その多忙の時期に、いくつかの習い事を辞めざるをえないということは当然出てきます。
 受験の真っ最中にも言葉の森を続けて御三家と言われるようなところに合格する子もいますが、学習塾の体制によっては、両立ができなくなることもあります。
 その場合は、もちろんいったん言葉の森を辞めていいのです。そして、受験が終わったらまた再開すればいいのです。

 学習塾や予備校や通信教育の作文指導と、言葉の森の作文指導はもともと目的が違うのですから、柔軟に考えて、言葉の森の勉強を高3の続けられるところまで続けていくといいと思います。
 中学入試で塾で作文指導を受け、高校入試でまた別の塾で作文指導を受け、大学入試で別の予備校で小論文指導を受けという形で細切れの作文小論文指導を受けるよりも、小学生から高校生まで言葉の森で作文小論文の勉強をしていく方がずっと多くのものが身につくからです。

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森川林 20190127  
 中学受験は親の受験と言われますから、迷わない親はまずいません。
 特に、公立中高一貫校を受験する場合は、実力よりも運の要素が強いので、更に迷いは深くなります。
 最近は、公立中高一貫校向けの勉強をしてきた人向けの試験をする私立中もあります。
 塾によっては、公立中高一貫校の滑り止めに私立の受験をすすめるところもありますが、それなら初めから私立を目指していた方が能率のよい勉強ができます。
 自分の子が信頼できるのであれば、どこをどう転んでも行き着く先は同じです。
 特に最近は、ネットを利用した先取り学習ができるので、どの高校に行こうがあるいは行くまいが、ネットで数学の1年間先取り学習をすれば、公立高校であっても、私立の中高一貫校と同じレベルで大学入試に臨めます。
 そして、これからはいい大学に入ったからおしまいというのではなく、大学で更に自分の学問と個性を深め、世の中で第一人者として立つ準備をすることが必要になるのです。
 今の勉強も、この長い展望の一部として考えていくといいのです。


nane 20190127  
 昔は、入試の結果でその後の人生が左右されるということがありました。
 今でも、就職に有利なのは、有名大学を出た人です。
 しかし、どんな大企業でも、先の見通しは持てない時代になりました。
 一生同じ仕事を続け、次第に役職が上がるというのは、かえって非現実的な前提になっています。
 大事なことは、たとえ会社を辞めても通用するような一流の実力と個性と創造力とコミュニケーション力を育てていくことです。

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記事 3520番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/8
オンラインの作文が面白い as/3520.html
森川林 2019/01/25 20:42 

 言葉の森では、今オンラインの学習を進めています。
 生徒全員に発表する機会があるので、お客様のように距離を置いて参加する子はいません。
 みんな、自分なりの個性的な発表をするようになります。

 小学1、2年生のころには、恥ずかしそうにときどき隣にいるお母さんに聞きながら話していた子が、3、4年生になると、堂々と発表をするようになり、さらに、5、6年生になると、小学生とは思えないようなレベルの高い発表をするようになります。

 以下は、ある日の発表学習クラスの様子です。参加者は、小2、小3、小3、小4の4人でした。

▽呉の大和ミュージアムに行った子。

▽それをしっかり調べて作文にして発表。


▽シャーペンを分解して中の構造を調べた子。

▽かなり詳しく仕組みを調べました。


▽アンモナイトの化石を持ってきた子。

▽化石について研究したことを発表しました。


▽部分日食を観察してきた子。

▽塩数の子の塩辛さを表にしました。


▽そして、みんなで暗唱の発表。


 このように、自由に自分の発表したいことを、面白くしかも学問的に発表しているのです。

 作文クラスも、これまでは文章だけの発表が多かったのですが、今後は構想図の段階で、プレゼンテーションになるような画像も組み合わせてアップロードするようにしていきたいと思っています。

 子供たちの意欲は、賞や罰で引き出せるものではありません。
 遊びに熱中する子を考えてみるとわかるように、友達と自由に交流できることが意欲の源泉になっているのです。

 言葉の森では、今後、この発表型のオンラインの作文クラスを広げていく予定です。
 日本中に、この楽しい作文クラスを広げるために、教える先生もたくさん必要になります。
 今、森林プロジェクトの先生で、寺子屋オンラインの講師をやってくれる人を募集しています。
 知識の詰め込みでない、知識の詰め込みよりもずっと考える力のつく作文の勉強をオンラインで広げていきましょう。

 オンライン作文の無料体験学習を募集中。
 対象は、新小1から社会人までですが、同学年に近い5、6人のクラスを作るので、当面、小1から小6までの生徒を中心に募集します。
 もちろん、中学生、高校生も体験学習ができますが、人数の関係でオンラインクラスにならない場合は、個別電話指導のクラスでの体験学習になります。

作文の無料体験学習
※体験学習は、個別電話指導クラスと、オンライン少人数クラスのどちらでも選べるようになっています。

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森川林 20190125  
 今、教育は大きく変わろうとしています。
 それは、これからの勉強が、子供がため息をつくような勉強ではなく、笑顔で参加するような勉強に変わっていくということです。
 そして、苦しい勉強を我慢してやる子より、自分の好きな勉強に熱中する子の方が、確実に実力がついていくのです。


nane 20190125  
 昔の教育では、苦しいことを我慢してやることも必要でした。
 それは、みんなが同じ方向に向かって進んでいて、電卓もスマホもインターネットもない時代だったからです。
 今は、みんなが自由に方向を選べる時代です。そして、利用できるツールは飛躍的に増えています。
 そういう時代は、楽しいことに熱中することが勉強になります。
 そして、その楽しさを建設的な方向に向かわせるのが、友達との知的な交流なのです。


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【合格速報】東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 as/3519.html
言葉の森事務局 2019/01/25 18:47 
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 ヴァイオリン専攻  T.K.さん

(担当講師より)
  幼稚園の頃から言葉の森で頑張ってくれているT.K.さんが東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 ヴァイオリン専攻で合格されました。

 実技が四日間、筆記・面接が一日、合計五日間の試験を乗り切っての清々しいお声を聞いていたので、合格の知らせを本当に嬉しくかみしめております。

 

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小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
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