ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4886番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
「会話の書き出しはしない」「親へのインタビューはしない」というパターン化――日本の教育界は遅れているので、保護者が独自の判断をする必要がある。 as/4886.html
森川林 2023/12/16 05:09 

ブンチョウ


●動画:https://youtu.be/VrGVPADiXiw

 ある保護者の方から質問がありました。

====
> 先日の○○で、親のインタビューを書くことがパターン化されていると書かれておりました……
===

 文章を読み取る力のない人は、すぐに「パターン化がどうした」ということを言います。
 作文を評価する人は、パターンで見るのではなく、内容で見ることが大事です。

 手紙の書き方などは、パターン化の典型です。
 しかし、そのパターンの中に、内容が盛り込まれています。

 パターン化の批判への対応の仕方としては、今後、親へのインタビューの部分を省いて(というのもパターン化ですが)書くといいです。

 しかし、作文そのものとしては、もちろん親のインタビューがあった方がずっといいものになります。


 ある都立の中高一貫校の入試作文で、言葉の森の生徒がよく合格していました。
 そのときも、学校説明会では、「パターン化がどうした」ということを言っていました。

 学校としては、たくさんの上手な子の選抜をするよりも、たくさんの下手な子がいた方が採点しやすいので、そういうことを言っているだけです。

 それは、やむを得ない面もあります。
 作文の採点をする人は、本当に大変だからです。
 ただ、そこに同情しているわけにはいきません。

 作文の評価でいちばんいいのは、森リンで採点することですが、日本の教育界は、まだそこまでの決断はできないと思います。

 今後、AGI(汎用人工知能)の利用で、教育の世界は大きく変わります。
 しかし、教育に携わっている人は頭の古い人が多いので、新しい教育に踏み出せません。

 だから、いまだに読書感想文の宿題を出すような学校があります。
 読書感想文の宿題は、ChatGPTの利用ができる時代には、もうとっくに無意味になっています。

 読書感想文は、宿題として出すものではなく、授業の中で指導していくものです。
 授業の中で指導できないから、宿題にしているのです。

 と、辛口のことばかり書きましたが、すべて本当のことです。
 だから、親が、子供の真の成長を考えて判断していくことが大事です。

 学校の宿題なども、やらなくていいものが多いと思います。
「この宿題は、お母さんがやっておくから、あなたは好きな読書をしていなさい」
というような対応があってもいいのです。


 我が家でも、子供が小1のとき、「足し算の答えが同じものを色で塗る」という宿題が出されました。
 先生は、それなりに工夫して宿題として出したのだと思いますが、子供はため息をつきながらその宿題をやっていました。

 それを見て、私は、「お父さんがやってやるから、お前は本でも読んでな」と言って、電卓で計算して色を塗りました。いいのか(笑)。
 子供は、「わあい」と喜んで、のんびり本を読んでいました。

 勉強の主体は、というよりも、子供の成長の主体は、学校でも塾でもなく家庭です。
 そして、子育ての基準は、子供がにこやかに生きていくことです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20231216  
「パターン化された手紙の書き方をするな」と批判する人はいません。
パターンの中に盛り込まれた中身が大事だと、みんな知っているからです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 作文の書き方(108) 

記事 4885番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
自然の生き物たちとの共存――同じ地球の兄弟である生き物たちと、距離を置きつつ一緒に楽しく暮らすこと as/4885.html
森川林 2023/12/15 05:16 

スズメたち


https://youtu.be/tDQc7x-AAzU

 庭の餌台に、鳥の餌を置いておいたら、最初は誰も来ませんでしたが、1か月ほどたって、スズメが1羽、2羽と来て、やがてだんだん家族や友達を連れてきて、次第に数が増え、今は10羽以上が餌台からあふれるほどの集まってきます。

 別の餌台にミカンを置いておいたら、最初は、メジロが1羽やってきて、やがてもう1羽が来て、今は2羽で仲よくミカンをついばんでいます。

 そのうち、シジュウカラが1羽やってきて、時々水盤で水浴びをしています。
 時々ヒヨドリも来ます。

 ヤマバトは、最初は1羽でしたが、やがて2羽になり、今は3羽がいつも近くの電線にとまっています。

 朝方にやった餌が、あっという間になくなると、昼ごろに追加の餌をやることがあります。
 すると、またどっとやってきます。

 スズメたちは、今、住宅難のようなので、庭の木に、鳥の巣箱をいくつか作っておきました。
 今の都会の家屋は、鳥が巣を作れるようなスペースがほとんどないので、住むところがないのです。


 今、言葉の森の事務所の室内では、文鳥とオカメインコを飼っていますが、時々カゴから出してやると、喜んでその辺を飛び回り、あちこちでフンをします(笑)。

 本当は、カゴの中で飼うよりも、自然に放してやり、スズメたちのように時々餌を食べにくるのがいいと思いますが、文鳥もオカメインコも、寒さには弱いので、日本の屋外で冬を越すのは難しいのです。

 しかし、江戸時代には、野生の文鳥が群れをなしていたという記録があるようなので、適応することができるのかもしれません。


 人間も、他の生き物たちも、同じ地球の住人です。
 仲よく暮らすのがいちばんいいと思います。

 ただし、距離を置くことが必要な場合もあります。
 例えば、クマは人里近くに来ないような空間が必要でしょう。
 カラスは、ゴミ箱をあさらないようなネットが必要でしょう。
 野良犬は今はほとんどいませんが、野良猫は増えすぎないような対応が必要でしょう。

 人と生き物の共存のひとつの見本は、奈良公園の鹿です。
====
Bowing Deers of Nara, Japan
https://www.youtube.com/watch?v=tNYP6kl995s

【海外の反応】「世界196ヶ国で日本だけよ!」日本を象徴する光景が海外のSNSで2700万回再生された驚愕の理由とは?
https://www.youtube.com/watch?v=MWvfzdIdBpU
====

 実際には、鹿との共存によるトラブルも少しはあるはずですが、それを禁止というようなかたちを取らずに、共存を維持しているところが人間の知恵と工夫です。


 私は、日本中のほかの公園にも、鹿を放し飼いにするといいと思っています。
 鹿の放し飼いが難しい場合は、ニワトリやウズラの放し飼いでもいいでしょう。

 すると、毎朝、子供たちが早起きをして、近くの公園に行き、ニワトリやウズラの産んだ玉子を持ち帰り、朝ご飯に使うのです。

 そして、街路樹や公園の木は、実のなる木を植えます。
 カキ、クリ、ギンナン、ヤマブドウ、シイノキなどが植えてあれば、やはり子供たちが朝早く起きて、近所の街路樹や公園から、いろいろ木の実を集めてくることができます。
 そのうち、そういう経済特区ができるかもしれません(笑)。


 子供たちのほとんどは、生き物が好きです。
 だから、世の中に、子供たちが自然の生き物と接することのできる場所がたくさんあるといいと思います。

 社会の仕組みを、大人の利便性を中心にした判断よりも、子供たちの楽しみを優先したものに作り直していくといいのです。
 それが、これからの新しい世の中の方向になると思います。


おまけ。猿の温泉。
====
Snow Monkeys of Jigokudani Monkey Park in Japan
https://www.youtube.com/watch?v=914CadWYUDM
====

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
息抜き(19) 自然(0) 

記事 4884番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
虫の声が言葉として聞こえる日本人――母音言語である日本語を生かして、自然と対話し、自分と世界に働きかける――とりあえず子供たちは勉強に生かす。大人は仕事と人生に生かす。 as/4884.html
森川林 2023/12/14 05:20 

朝の舞岡公園


●動画:https://youtu.be/12mnAM19K8s

 角田忠信さんの「日本語人の脳」などですでに明らかになっていることですが、虫の声を左脳で聞くのは、日本人だけだそうです。(ポリネシア人もそうだということですが。)

 それは、身体的にそうなっているようで、聞いた音が左脳に行くのか右脳に行くのかという神経の関門があり、そこで日本人は、自然の音を左脳で処理するようになっているのです。

 だから、日本人以外、例えば欧米人は、秋の虫たちが草原で鳴いていても、それを不要な雑音として処理しているので、聴こえないということです。

 角田さんが実際に海外の学者たちの研究会で経験したことですが、秋の草原の虫たちの声が、他の人たちにいくら説明しても聴こえないので、わざわざ録音して、室内で聴かせたら、やっと聴こえたということです。

 自然の音を左脳で聞くのは、日本語の持つ母音中心の言語という特性から来ることで、その母音言語脳が育つのは、小学1年生から3年生にかけてだそうです。
 だから、日本人以外の子供でも、小学1年生から3年生にかけて日本で暮らすと、日本語脳になるということです。

 自然の音を左脳で処理するので、日本人は、勉強しているときに、風の音や波の音や虫の声や鳥の声が聞こえると、集中が妨げられます。
 日本人は、静かなところでないと、集中して勉強ができないのです。


 自然の音を左脳で処理する特性から、擬声語、擬態語が発達しました。
 「雨がしとしとふっている」「風がビュービュー吹いている」「スズメがチュンチュン鳴いている」「オーシンツクツク」「ミンミンゼミ」「テッペンカケタカ、ホトトギス」などです。

 だから、日本人は、自然界を人間界と同じように見なして暮らしています。
 日本人にとっては、自然が人間のように語りかけてくるので、人間もまた自然に語りかけることができるように思うのです。


 無農薬のリンゴを作った木村秋則さんの話ですが、何年も無農薬栽培がうまく行かず、次々に元気がなくなっていくリンゴの木に1本ずつ語りかけたそうです。

 しかし、リンゴの木への語りかけを他人に聞かれると恥ずかしいので、隣の農園との境界あたりにあるリンゴには語りかけなかったそうです。

 のちに、その境界近くにある語りかけることのできなかったリンゴだけは全部枯れてしまったということです。

====
【ゆっくり解説】「奇跡のリンゴ」木村秋則さんが語る不思議体験がヤバすぎるんだが…
====

 日本には、言霊(ことだま)という文化があります。
 言葉は、単なる音の振動ですから、実体はありません。
 しかし、その単なる言葉が、現実の実体に働きかける力があるという考えです。


 人間は、自分の感情や意識を直接コントロールすることはできません。
 元気のないときに、元気を出そうと思っても、なかなか元気は出てきません。
 しかし、そのときでも、言葉を出すことはできます。
 外に出した言葉を媒介にして、自分の意識や世界の現実に働きかけることができます。
 母音言語の日本語には、特にその力が強いのです。

 例えば、元気のないときでも、「ありがとう。うれしい。」という言葉を何度も口に出して言っているとどうなるでしょうか。
 最初は、ありがたくもうれしくもないので、言うこと自体に抵抗があります(笑)。言っていることが嘘だからです。

 しかし、それを何度も言っているうちに、次第に、本当にありがたくてうれしいような気持ちに少しずつなってきます。
 これは、日本語の特性を利用した自分自身をコントロールする方法です。
 そして、自分をコントロールするとともに、やがて現実の実体もコントロールできるようになるのです。

 それが、塩谷信男さんの大断言という考え方です。
====
正伝  塩谷式正心調息法
https://www.youtube.com/watch?v=B1pvuHSNvlw
====

 子供たちは、今、勉強に苦労していると思います。
 つまらない勉強と、煽られる競争の中で、ストレスを感じている子供たちは多いと思います。
 そのときに、この言葉によるコントロールを生かすといいのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
息抜き(19) 日本語脳(15) 

記事 4883番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
国語読解力をつける方法は簡単。国語問題集の問題文を繰り返し読むことと、読解検定の問題を理詰めで解くことだけ。しかし、この単純なことができずに、国語問題集の問題を解くような勉強を続けてしまう子供が多い。 as/4883.html
森川林 2023/12/13 05:50 

メジロたち


●動画:https://www.youtube.com/watch?v=ShY4IRxs3wo

 国語読解力をつける方法は、実は単純です。

 まず、小学校低中学年の場合は、読書を毎日することです。
 目安は、学年の10倍ページで、小学5年生以上は毎日50ページ以上としておくといいと思います。
 しかし、本を読む習慣のない子の場合は、10ページ以上でもいいです。
 大事なことは、毎日読むことです。

 小学1、2年生で、つっかえながら読む子には、保護者の読み聞かせを復活させることが大事です。
 言葉は、目から入れるよりも、耳から入れる方が入りやすいからです。
 そして、耳から入る文章語が増えてくると、目で読む力もついてきます。
 「読み聞かせを続けていると自分で読まなくなる」という考えは逆です。
 読み聞かせを続けることによって、自分で読む力がついてきます。

 今は、読み上げ機能のあるソフトが使えるので、それを利用する方法もあります。
 ただ、大事なことは、機械に任せっぱなしにするのではなく、親子で一緒にその読み上げ機能を使って本を読むというような使い方をすることです。
 ちょうど、親子で一緒にテレビを見ているような感覚で使えば、人間的な触れ合いのある読み聞かせ機能の活用になります。

 毎日本を読むという基礎力ができたら、次は、小学校高学年からは、問題集読書をすることです。
 中学生、高校生の生徒も含めて、難しい文章を読めない人がかなりいます。
 軽い物語文の本は、趣味の娯楽として読むのはもちろんいいのですが、それでは読む力はつきません。
 説明文、意見文の難しい本を読む力をつけることが必要です。
 「ちくまプリマー新書」や「岩波ジュニア新書」のリストを見て、自分の興味のある分野の本を読んでいくのです。
 しかし、そこまでできない人でも、手軽に難しい文章を読む方法があります。それが、問題集読書です。

 更に、その上の国語の勉強の仕方が、読解問題の理詰めの解説です。
 この理詰めの解説ができるようになると、国語読解の成績は急に上がります。

 しかし、子供本人による理詰めの解説だけでは、不十分なことがあります。
 中学生でも、高校生でも、甘い解説で済ませてしまう人がかなり多いのです。

 そこで、お母さんやお父さんに手伝ってもらいたいことがあります。
 模擬試験のようなしっかりしたテストで、国語の読解問題のできなかったところを、親子で理詰めに分析するのです。

 その分析の仕方の参考になるのが、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」です。
 この本は、「小学生のための」と書いてありますが、小学生が読むものではなく、保護者が読んで子供に教えるための本です。
 中学生、高校生の生徒にも、もちろん使えます。

 学校の国語読解のテストは、適当なところがあるので、理詰めの分析までする必要はありません。
 言葉の森の読解検定の問題は、理詰めに解くように作られているので、読解検定の問題の間違えたところを分析するのに適しています。

 この生徒ごとの理詰めの読解問題分析は、先生が行うには時間がかかりすぎるのでできません。
 高校生の大学入試共通テストの分析では、生徒の1人について、1時間から2時間かかります。
 一斉指導でやるような性格の分析ではなく、それぞれの生徒の読みの浅さを分析する必要があるので、時間がかかるのです。


 出口さんの論理エンジンは、たぶん同じような方法で、読解問題の分析をしているのだと思います。
 しかし、私が思うのは、読解問題の理詰めの分析以前の、読む力がまだ不十分な生徒が多いということです。

 勉強の順序としては、(読み聞かせ)→毎日の読書→問題集読書→説明文・意見文の読書(難読)→読解問題の理詰めの分析となるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 読解力・読解検定(0) 

記事 4882番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
中学受験に煽られている親子――昔の受験はもっと牧歌的だったが、今は過度な詰め込みによって結局勉強嫌いになる子が増えている――総合選抜の時代には、中高一貫校の先取り教育にメリットはない――むしろ子供に夢を持たせる教育を as/4882.html
森川林 2023/12/12 03:53 

ヒヨドリ


 頭のいい子はいます。
 すると、親は、せっかくだから中学受験をさせようと思います。
 その選択自体は、何も問題ありませんが、今の問題は学習塾が過度な詰め込み学習をさせることです。

 その理由は、受験に勝つためには、詰め込みが必要だからです。
 そこで、学習塾どうしで、詰め込み競争が行われるようになっているのです。

 その結果、受験に合格した子の多くが、その後、勉強嫌いになります。
 勉強嫌いとまではいかなくても、勉強に飽きるようになります。
 大学入試までは仕方なく学校のテストに合わせる勉強をしていても、大学入学と同時に勉強を続けることへの興味を失ってしまうのです。

 こういう勉強の詰め込み過ぎによる弊害は、まだあまり表には出ていません。
 しかし、いずれいろいろな事例が出てくると思います。

 なぜ中高一貫校がいいかというと、中高の一貫教育によって、1年間の先取りができるからです。
 高校2年生までに高校3年生までの勉強を全部終えておけば、最後の1年間は受験勉強に特化した勉強を行うことができます。

 公立高校では、例えば歴史の授業で、高3の終わりになってもまだ現代史に入らないという場合もあります。
 だから、中高一貫校の方が有利なのですが、その受験のための犠牲もまた大きいのです。

 本当は、公立中高一貫校をもっと増やせばいいのですが、そういう政治のリーダーシップはありません。

 ところで、今、大学入試は、総合選抜の方向に大きく舵を切っています。
 それは、ペーパーテストによる1点差の選抜では、問題が多いことがわかってきたからです。
 成績のいい子の中に、成績だけがよくて意欲や個性のない子が多くなってきたからです。

 子供の教育のゴールは、大学に入ることではなく、その後の社会生活で自分らしく生きていくことです。

 昔は、大学を卒業すれば、子供はみんな自分なりに考えて社会に巣立っていきました。
 だから、大学入学がゴールでも、特に問題はなかったのです。

 しかし、今は、そうならない子が増えています。
 大学入学がゴールで終わってしまう子です。
 その根本の原因は、小学生のころから「やらされる」勉強に適応しすぎて、自分らしく生きることを忘れてしまったことにあります。

 競争に煽られると、誰でもその競争の勝ち負けに目が行きます。

 しかし、保護者の方は、目先の競争に流されず、子供の将来の成長を考えて大きな判断をしていく必要があると思います。


 下記に引用するYouTubeは、ホリエモンの一見過激そうなタイトルですが、今の学校教育の問題点をよく表しています。
 そして、大事なことは、「夢を持つことだ」という話です。
====
「学校に行くのは「百害あって一利なし」という想いを強くしたのでお話しします」堀江貴文 ホリエモン
https://www.youtube.com/watch?v=DvgaixQ7YQc
====

 教育は、子供に知識を詰め込む教育から、子供に夢を持たせる教育に変わらなければなりません。

 では、具体的にどうしたらいいかというと、私は、創造発表クラスで自分の好きなことを研究し、発表し、友達と対話する時間を作るのがいいと思います。

 15歳ぐらいまでにひらめいた自分の好きなことは、将来、自分の仕事に結びつく可能性があります。
 同じ意味で、15歳ぐらいまでに読んだ伝記は、自分の人生の方向を決めることがあります。

 しかし、今、子供たちの「好きなこと」は、既に社会の枠にはめられたことが多いのです。
 サッカーが好きだとか、野球が好きだとか、バスケットボールが好きだとか、テニスが好きだとか、ピアノが好きだとか、バレエが好きだとか、算数が好きだとか、英語が好きだとかいうのは、それはそれでもちろんいいのです。

 そういう趣味は、人生を豊かにします。
 しかし、それは、既に社会から枠組みを提供された「好き」です。
 それは、一部の例外を除いて、将来の自分の仕事にもなりませんし、人生の主要な一部にもなりません。
 子供のころ好きだった懐かしい思い出という範囲の好きなことなのです。

 これからの社会は、すべての人が、自分の好きなことをして生きていく社会になります。
 しかし、今の大人の多くは、自分の好きなことがわかりません。
 それは、与えられた枠組みの中で生きることに適応することが必要な時代を生きてきたからです。

 これからの子供たちの教育を考える場合、第一に優先するのは、子供の好きなことを育てることです。
 第二は、今の社会に必要な勉強や社会生活のルールを身につけることです。
 この順序を逆にしないことが大事です。

 もちろん、受験勉強のときは、勉強第一でいいのですが、大きな方向として、好きなことを育てるということをいつも念頭に置いておく必要があります。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造発表クラス(0) 子育て(117) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習