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森リン開発秘話―点数の中心は語彙の多様性 as/702.html
森川林 2009/12/04 11:59 
 作文小論文の自動採点ソフト森リン(もりりん)を開発しているときのことです。

 高校生の上手な子の作文をいくつもずらっと並べて見ていました。それぞれの作文にいろいろな計算方法で抽出した語彙の数値が載っています。それらを並べて見ているときに、ふと語彙の多様性と上手さがきれいな正比例関係になっているのに気づきました。

 語彙の多様性といっても機械でやっと抽出できるぐらいの数値ですから、人間が目で見ても到底わかりません。しかし、語彙の多様性が高い作文を読んでいると、感覚として「この作文はうまいなあ」と思ってしまうのです。

 もちろん、語彙の多様性のほかにも、上手さと相関の高い数値がいろいろありました。考える語彙の多さ、難しい語彙の多さ、文の長さのバランスなど、ある範囲で上手さと相関する数値がいろいろ見つかりました。「ある範囲で」というのは、どの数値も、ただ高ければよいというのではなく、ある程度以上高い数値が出るとかえって読みにくくなる面があるからです。

 この結果を、言葉の森の講師数十人にも見てもらいました。その結果、森リンの出す点数と人間の感じる上手さがかなり高い相関になっていることがわかったのです。

 語彙の多様性とは、ひとことで言えば、同じことをいろいろな言葉で表すことです。文章力のある人は、文章を書いていて同じ言葉が続きそうになると、それをほかの言葉で言い表すということをよくします。同じ言葉が単調に続くことに、美的にしっくりしないものを感じるからです。

 しかし、語彙力(読むための語彙力ではなく、書くための語彙力)の乏しい人は、しっくりしなくてもほかの言葉が思いつかないので、そのまま書いてしまいます。よく、小さい子は、作文の結びを「とても、楽しかったです」と書いて終わりにします。それがよくないというのではありません。語彙力の少ない年齢では、ほかの言葉が出てこないだけなのです。

 したがって、森リンの点数を上げるためには、作文を直すのではなく、語彙力を育てるための読書に力を入れていく必要があります。ただし、読むための語彙力は、そのまま書くための語彙力ではありません。読む語彙力を書く語彙力にするためには、何度も繰り返し読むことが必要です。暗唱は、書くための語彙力を増やす勉強にもなっています。

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中学生や高校生になるほど上がりやすい国語の成績 as/701.html
森川林 2009/12/04 11:36 
 小学生のころの国語力は、学校や塾の勉強で成績が上がるというよりも、家庭での生活時間の中で上がる面があります。

 例えば、毎日1時間は読書をする子と、毎日テレビしか見ないという子がいた場合、1週間で7時間もの日本語生活の質の差が出てきます。この差は、塾で国語の勉強を2時間や3時間しても到底逆転できません。小学生のころの国語力は、身近な文章を読む力ですから、読書や対話ある家庭生活をしている子の方が国語の成績はよくなります。

 しかし、中学生や高校生になると、これがそうではなくなるのです。中学生や高校生に必要な国語力は、より難しい文章の読解力になります。ところが、日常生活でそのような難しい文章を読む機会は、どの子も等しく少なくなっていきます。本をたくさん読む子でも、学年相応の難しい本ではなく、軽い読み物ばかりであれば、本を読まない子と基本的には変わりません。

 そこで、中学生や高校生になると、意識的な国語の勉強の有無が大きな差になってきます。この場合の意識的な国語の勉強とは、入試の問題に出てくるような比較的難しい説明文や物語文を読むことです。

 言葉の森の生徒の中で、小学生のころは国語が苦手だったが、中学生の間に次第に国語の力がつき、中学3年生になるころにはいつのまにか国語が得意になっていたという子がいました。その子は、英語と小論文で難関大学にストレートで合格しました。

 国語というのは、学年が上がれば勉強の仕方次第に得意になることのできる教科です。小学校高学年で国語が苦手だという人は、これからの勉強次第だと考えていってください。

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