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記事 1068番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/23
実力をつけるためのわかりやすい自習(その4)―難読で考えの核を作る as/1068.html
森川林 2010/11/09 11:07 



 読書は、自分の好きなものを読むのがいちばんと書きました。それは、毎日読むことが大事だからです。読み続けているうちに、必ず自分なりの読書の仕方が身についてきます。

 その意味で、漫画も悪いものではありません。読書が好きな子は、例外なく漫画も好きです。逆に、読書の嫌いな子は、漫画も読まないことが多いものです。

 しかし、同時に、読書の本当の意味は難しい本を読むことにあります。難しい本を読むことを、ここでは難読と呼びます。(「難読」の辞書的な意味とは少し違いますが)

 やさしい本を十冊読むよりも、難しい本を一冊読む方が価値のあることが多いものです。

 だから、バランスよく言えば、自分の好きな本を多読でバリバリ読み、その中でも、特に気に入った本は復読で何度も繰り返して読み、その一方で、難しくて歯が立たないような本も難読でコツコツ読む、というのが読書の理想の姿だと思います。

 そして、この中でいちばん欠けがちなのが難読です。なぜなら、読んでいてもわからないことが多いのでつまらないからです。

 ちなみに、私がこれまで読んだ中でいちばん難しい本だと思ったのがヘーゲルの「精神現象学」です。何しろ、全ページ、どの文章を読んでも意味がつかめません(笑)。日本語に訳している人も、ドイツ語を日本語に置き換えているだけですから、たぶん内容を理解しているわけではなかったと思います。

 それでも、こういう本を読み終えると、必ず自分の中に残るものがあります。それが自分の考え方の核になります。

 この考え方の核というものは、やさしい本をいくら読んでも身につきません。

 それは、ちょうど人間の経験についても、やさしい経験をいくら積んでも一人前にならないが、死ぬか生きるかという瀬戸際の経験をすると、ひと回り成長するようなことと似ていると思います。

 さて、そんなにオーバー話ではなく(笑)、子供も小学校5、6年生から中学生ごろ年齢が上がると、難しいものや困難なものに挑戦したいという気持ちが自然に生まれてくるようです。

 楽しくやさしく楽にできるものを喜ぶのは、小学校4年生ごろまでです。小学校5年生ごろからは徐々に、難しくて苦労するものや挑戦するものに喜びが移っていきます。

 そのころの時期にちょうどふさわしい読書として、言葉の森では問題集読書をすすめています。(つづく)

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実力をつけるためのわかりやすい自習(その3)―暗唱力検定を計画中 as/1067.html
森川林 2010/11/08 12:42 



 言葉の森では、生徒の希望によるオプションで暗唱の自習に取り組んでいます。オプション制にしているのは、家庭での勉強状況に個人差があるからです。

 暗唱には、しやすい年齢と、しにくい年齢とがあるようです。

 小学校1年生から3年生にかけては、暗唱がすぐできます。この時期が、ちょうど6歳から8歳の日本語脳の形成臨界期とほぼ一致しているところに何らかの理由がありそうです。

 小学校6年生あたりから次第に暗唱がしにくくなり、中学生になるとどの子もかなり暗唱に苦労するようになります。

 しかし、小学校5、6年生や中学生でもしっかり暗唱ができる子もいるので、学年が上がると暗唱がしにくくなるというのは単に毎日の家庭学習の時間が取れなくなるためかもしれません。

 小学校高学年の生徒や中学生以上の生徒が暗唱の学習を続けるためには、早朝の時間10分間を活用する必要があるように思います。

 さて、生徒が1週間で300字の文章を暗唱すると、担当の先生が毎週の電話の時間に暗唱チェックをします。300字のチェックで1分ぐらいしかからないので、これはあまり問題がありません。

 しかし、1週目、2週目、3週目と300字の暗唱が続いて、4週目にそれまでの文章を全部つなげて900字の暗唱をチェックするときが大変です。

 毎日10分の暗唱練習をちゃんとやっている子であれば2、3分で一気に暗唱できますが、ちゃんとやっていない子は途中で止まったり考えたりしてしまいます。すると、担当の先生が暗唱を聞いている時間が長くなってしまうこともあり、その後の指導の時間が短くなってしまいます。

 そこで現在、この900字の暗唱については、暗唱力検定のような形で、毎週の授業とは別にチェックする機会を設けることを検討しています。

 暗唱力検定は、1ヶ月の間のある期間と時間帯に限って、電話で受け付けるようにする予定です。その時間帯に生徒から事務局に電話が来たら、事務局がその場でチェックをしてもいいですし、また全国の講師で手の空いている人がふりかえ授業のような形でチェックすることもできます。

 暗唱力検定のチェックは、時間が3分以内、ミスが3ヶ所以内などと決めておけばスムーズにできます。暗唱力検定に合格した人には、賞状を渡します。

 これまでの経験で、半年間ぐらい暗唱の学習をしていると頭の仕組みがよくなるようなので、暗唱力検定に6回合格することを一つの目標としてもらいます。

 電話によるチェックなので、ごまかすことができるという問題を心配する人もいるかもしれません。このことについては、保護者にも電話の場所に一緒にいてもらうという方法も取れなくはありませんが、基本的には生徒に対する信頼に任せたいと思います。

 この暗唱力検定が軌道に乗れば、毎週の300字のチェックも必ずしも担当の先生がする必要がなくなります。読書の記録と同じように、本人に今の練習状況を確認すればそれで済むようになると思います。

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