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記事 1840番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/3/3
山頂を広げる文化 as/1840.html
森川林 2013/06/14 09:16 



 窓を開けると、雨の中でスズメたちが待っています。

 昨日の余ったご飯粒をばらまくと、みんなすぐに集まって、雨の中など気にしないように食べています。

 今目の前にあることに心を傾けて生きていく姿がさわやかです。



 しかし、人間の社会では、「今」という時間の多くは、未来のための準備として、何かほかの目的のための土台として使うものになっています。

 本当は、現在は土台なのではなく、そこ自体がひとつの山頂です。

 世界には、今、山の頂上を目指して登っている国々があります。

 そういう国の人たちの意識は、かつての日本人の多くが持っていた上昇志向です。

 しかし、私たちが今することは、次の山頂を目指すよりも前に、あとから来る人たちのために、今いる山頂を広げておくことです。

 それは、生活の量的なものよりも質的なものを豊かにするということです。

 例えば、1点差を争うような勉強で競い合うのではなく、全員が百点を取れるような基礎学力をつけた上で、それぞれが自分の個性を新しい文化として作り上げていくということです。

 大量生産方式を生み出したフォードは、工場労働者には、頭は要らないから手と足だけがあればよいと考えていたそうです。(それも不気味ですが)

 これからの日本が目指す社会はその反対で、手も足ももちろんあるが何よりも頭と顔のある人が仕事をしている社会です。

 そのための勉強は、一律の答えがあるマークシート方式の勉強ではなく、読書や対話や作文という答えのない創造的な勉強なのだと思います。

 ということを考えているうちに、ご飯粒を食べ終わったスズメたちは、どこかに遊びに行ってしまいました。


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「カタツムリを見つけたこと」という作文課題 as/1839.html
森川林 2013/06/12 07:03 


 facebook記事より。

====

 今日は、久しぶりに梅雨らしい空になりました。

 小3の6月2週の作文課題は、「カタツムリを見つけたこと」でした。
 しばらく前までは晴れ間が多かったので、みんな、だいぶ苦労したと思います。

 カタツムリというのは、いざ見つけようとすると、なかなかいないものです。
 しかし、いるところには必ずいるのです。
 例えば、横浜市金沢区で言ったら、野島山の入口近く洞穴の中です。(ローカル過ぎ(笑))

 また、神社やお寺のような古い建物の近くの石垣などにもよくいます。
 これから雨が続くと、もっと見つけやすくなると思います。


 それでは、今日も梅雨空を楽しみながら、いい一日をお過ごしください。

 (写真は、教室の階段のところにいたカタツムリちゃん)

====

 続きの写真です。

▽教室で生まれたカタツムリの赤ちゃん


▽その成長した姿(というかあまり成長していない)


▽おまけ(これは写真集より)


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公立中高一貫校の試験問題の解き方 as/1838.html
森川林 2013/06/10 08:59 


 受験とは、点数の差をつけるためのものですから、難しくなければなりません。
 しかし、知識の詰め込みのような形でなく、考える力で難しくするためには、人間が考えにくい形で考えさせる問題を作る必要があります。

 そこで、どんな問題が出るかというと、ひとつは、多数の短期記憶を必要とする問題です。
 人間の頭は一度に7つぐらいのことしか同時に処理できないので、それ以上の変数がある問題が出せられると、途端に処理速度が落ちるのです。(パソコンに似ていますが)

 そのときの対応のコツは、多数の情報を圧縮して処理することです。
 例えば、都立白鴎中の2012年の問題で、8つのタワーの並び方を問う問題が出てきます。

 それは、
1.神戸ポートタワー
2.東山スカイタワー
3.横浜マリンタワー
4.銚子ポートタワー
5.さっぽろテレビ塔
6.福岡タワー
7.東京タワー
8.東京スカイツリー
の8つです。
 そして、それぞれのタワーの条件として、
A.電波塔であるかどうか
B.関東地方にあるかどうか
C.平成元年以降にオープンしたかどうか
の3つがあります。

 これらの組み合わせを考えるときに、いちいち「東京スカイツリーは、電波塔であって、関東地方にあって、平成元年以降のオープンで……」と考えていたら、それだけで短期記憶のメモリーをほとんど使ってしまいます。
 そこで、タワーの頭文字だけを操作すればいいようにするのです。
 すると、「『す』は『でかへ』で……」となるので、思考の速度がぐんと上がります。


 もうひとつの人間の脳に苦手な操作は、物事を立体的に思い浮かべることです。
 人間の目は、平面的に見ることに慣れているので、立体的なものの向こう側を操作することがなかなかできません。日常生活では、実際に立体の後ろ側に回って処理すればいいので、頭の中だけで立体の処理をすることに慣れていないのです。

 都立小石川中の2012年の立体図形の問題がちょうどそういう問題です。
 図8の「1」の列の16個を「4」の列の16個とそっくり入れ換えたのが図9です。





 つまり、図8の「1」の「イ」の「B」に隠れていた「色のついた立方体」が、図9の「4」の「イ」の「B」に見えるようになったということです。
 問題は、図9に何度か操作を行い、色のついた立方体4つのうち1つだけが見える状態にすることができるか、できるとしたらその方法はどうか、というものです。

 日常生活では、こういう問題は実際に立方体を動かせば済むことなので、頭の中で考えて処理するようなことはありません。
 だから、こういう問題は難しく感じるのです。

 こういう問題に対応するコツは、フリーハンドで立体図をかいてみることです。そして、それを動かした図をまたかいてみるのです。



 しかし、こういう図をかいてみようかと思いつくためには、普段から絵や図をかくことに慣れている必要があります。
 それは、一見遊びのようなことですが、そういう時間の過ごし方が厚みのある学力になるのです。


 厚みのある学力というと、太陽の動きや星座の動きのようなものも、立体的な上に球面で動くというわかりにくいところがあります。
 天体の問題に対応するために、自分の家の周りで、どこから太陽が昇って、どこに沈むかということを感覚的に知っている必要があります。
 こういうことも、生活の中で身につける学力なのです。

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