ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2556番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/21
宿題で頭が悪くなる as/2556.html
森川林 2016/03/22 20:51 


 子供たちの中には、ときどき、「今日は宿題があるから(時間がないので)、○○はできない」と言う子がいます。
 中学生の場合も、定期テストの前に、一生懸命宿題をこなしている子がいます。

 先生は、宿題を出すことによって、最低限の家庭での学習ができると思っているのでしょう。
 また、保護者の方でも、学校の宿題というものがあれば、必ず勉強することになるので助かると思っているのかもしれません。

 しかし、宿題は、多くの場合意味がないばかりか、子供たちの頭を悪くし、勉強の意欲をなくすマイナス面の方が多いのです。
 宿題がなければ家庭で学習しないような子は、その宿題もやらなかったり、やっても答えや友達の宿題を写すようなやり方でやっています。
 宿題をきちんとやってくるような子は、その宿題は単なる作業のようなもので、やっても勉強になるようなことはありません。

 そして、もっと大きな問題は、他人にやらされる退屈な勉強に慣れることによって、勉強の面白さを感じない子に育っていくのです。

 私事ですが、私(森川林)の子供が小1のとき、足し算の答えを色分けするような宿題が学校から出たことがありました。
 子供が、「はあ」などとため息をつきながら宿題をやっているので、見てみると、全然面白そうな勉強ではありません。
 「これは、お父さんがやってやるから、本でも読んでろ」と言うと、子供は喜んでいました。だから、父の宿題です(笑)。

 その学校の先生は、普通にいい先生でした。普通のいい先生が普通に宿題を出すのですから、ほとんどの家庭では、その宿題をやるのが当然なのだと思ってしまうでしょう。
 そして、親も先生も誰も悪気はないのに、肝心の子供たちはどんどん勉強に対する意欲を失っていくのだと思いました。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 

記事 2555番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/21
小1読書感想クラブを企画中 as/2555.html
森川林 2016/03/21 10:54 


 小1から読書好きになるように、読書感想クラブの企画を立てています。
 対象は、当面は新小学1年生ですが、将来は幼児や小学校中高学年の生徒にも広げていきます。

 内容は、次のとおり。
(1)毎週1回、時間は30~45分、1グループ7~8人、月4回、参加費月額1,404円。
(2)家庭のパソコンから参加できるように、インターネットを使って行います。(パソコンに内蔵カメラがあれば、特に難しい設定は必要ありません。スマホでもできますがまだシステムに不安定なところがあるので、当面はパソコン参加でお願いします。)
(3)最初に先生が本の読み聞かせをします。10分程度。
(4)そのあと、参加生徒から、今読んでいる本の紹介をしていただきます(紹介は自由)。15分程度。
(5)希望する生徒は、自分の読んでいる本をもとに似た話(実験・観察・調査・取材など)を準備してプレゼン発表ができます。10分程度。
(6)先生や生徒の紹介した本で、興味のあるものは互いに貸し借りができるようにする予定です。
(7)読み聞かせの本には、ストーリー物だけでなく、理科や社会のノンフィクション物も取り入れ、幅広いジャンルから選ぶようにします。
(8)読み聞かせには、先生だけでなく、生徒のお母さん、上の学年の子供なども希望があれば参加していただく予定です。

 家庭でお母さんやお父さんから読み聞かせしてもらうのとはまた違った新しい読書の体験ができると思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書実験クラブ(9) 

記事 2554番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/21
なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(3) as/2554.html
森川林 2016/03/19 18:34 


 さて、算数数学の勉強の場合は、他の教科の勉強と比べて、できない問題にぶつかったときの対応の仕方にコツがあります。
 できない問題は、自分で解説を読んで理解しますが、自分で読んでも理解できない場合があります。そのときに、そのできなかった問題の解法のどの部分が理解できないかを絞って、ほかの人に聞くのです。その場合、単に「問題がわからない」と言うのではなく、その問題の「解法のどこからどこに進むところがわからない」と絞って質問することが大事です。

 子供が最初に質問する「ほかの人」とは、お母さんとお父さん、つまり身近な親です。なぜなら、親は、子供がいちばん気楽に質問できる相手であり、親もまた子供の個性をいちばんよく理解しているからです。
 子供に質問をされたとき、親は自分の知識や考えで答えるのではなく、その問題集の解法に沿って答えることが大事です。親が自力でその問題を解く必要はなく、親は解法を見て説明できればよいのです。

 しかし、学生時代によく勉強ができた親でも、普段は勉強的なことをする必要がないので、多くのことを忘れています。
 親が考えても、子供と同じように解法が理解できないときは、先生に聞きます。そして、その先生の説明を親が理解し、親が再び子供に説明してあげるのです。
 更に言えば、親が解法を見て考えても理解できない問題は、できなくてもよい問題であることも多いのです。入試問題は満点を取る必要はなく、できる問題をしっかりできるようにしておくことが第一です。あとは、少し難しい問題もできるようにしておき、難しすぎる問題はできなくてもよいと割り切って取り組むことです。

 なぜそれほどまでにして、親が関わることが大事かというと、小学生だけでなく中学生でも高校生でも驚くほど見当違いの勉強をしていることが多く、その見当違いの種類がそれぞれに個性的なので、毎日勉強を個人的に見るぐらいの家庭教師でなければ、その勉強の弱点に気がつかないからです。
 と言っても、親に専門的な目が必要なのではありません。1日わずか10分でも日常的に子供の勉強に接していれば自ずからおかしいところがあるときは気づきます。農業で言う「主人の足跡は田畑の肥料」と同じことが、教育には更に言えるのです。

 算数数学の勉強は、まず子供が自分で解法を読んで理解し、次に子供が自分で解法を理解できないところだけを親に聞き、親がその解法を理解できないときに先生に聞く、という流れです。これが、算数数学の最も理想的な勉強法です。

 子供が解法を読んで自分で理解できないという問題の割合は、1時間勉強して1つあるかないかです。もし、それ以上頻繁に子供の質問がある場合は、その問題集の解法が不十分であるか、その問題集がその子にとって難しすぎるということです。

 学校や塾の宿題や通信教材の中には、子供がその場ですぐに答え合わせのできないものがあります。そういう教材で勉強するのは時間の無駄です。自学自習できる教材を1冊だけ完璧に仕上げるというのが勉強の鉄則なのです。

 受験では、算数数学の差がつきやすいので、家庭学習も、小6又は中3の受験に備えて1年先の学年までやっておくのが理想です。しかし、それ以上先取りする必要はなく、生活時間に余裕があるときは、読書や経験の時間にあててその子の個性を伸ばしておくことです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 寺子屋オンライン(101) 

記事 2553番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/21
なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(2) as/2553.html
森川林 2016/03/18 18:44 


 自学自習のやり方は、次のようになります。

 国語は、難読と多読が中心なので、問題集読書と読書を続けます。難読さえしっかりできていれば、あとの知識的な勉強は短期間で仕上げられるので、試験がある場合にその直前に勉強するだけで十分です。
 国語の問題集読書は、入試問題集の場合は問題文だけ読みます。市販の問題集の場合は先に答えを書き込み、問題と答えを併せて読みます。いずれも自分で問題を解く必要はありません。
 国語の知識的な勉強に関しては、漢字、文法、古文、漢文の参考書を繰り返し読みます。漢字は漢字の問題集で覚えるだけでなく、自分が作文で使って間違えた漢字を特に重点にノートに書き出して覚えます。

 理科、社会、英語は、知識を整理して身につける必要があるので、参考書を繰り返し5回読みます。
 英語は、文法の理解だけでなく、文章の流れに関する慣れが必要なので、教科書を繰り返し音読し暗唱と暗写できるようにします。余裕があれば、英語の長文を読むことに慣れるように、英語の問題集読書と読書を行います。
 国語、理科、社会、英語とも、参考書に問題が載っている場合は、先に答えを書き込み、問題と答えを併せて読みます。
 理科の計算問題の場合は、算数数学の勉強の仕方と同じように、できなかったところの解説を読んで理解します。

 算数数学は、問題集を解く勉強が中心になります。1冊を完璧に仕上げることが目標です。

 まず、算数数学の問題集を解くときは、問題集に直接答えを書かず、必ずノートに書きます。問題集には、○×だけつけておきます。
 ノートは、詰めて書かずに、できるだけスペースを空けて書きます。間違えたところに、正しい解法を書いて理解するためです。
 問題を見てしばらく考えても解き方がわからない場合は、それ以上時間をかけて考えるようなことはせずに、すぐに答えを見て解法を理解します。
 また、できる問題の場合も、横に解答を広げておき、自分の答えが合っているかどうかすぐに確かめるようにします。

 算数数学の勉強で大事なことは、その場で自分で○×をつけ、できたところは二度とやらずに、できなかったところだけ正しい解法を理解し、1冊が終わった時点で何度も繰り返しやることです。
 だから、こういう勉強法ができない、答えのない宿題や、自分ではなく親や先生が○×をつける問題は、算数数学の勉強としては時間の無駄になります。

 ところが、この無駄な勉強に時間をかけている子がほとんどなのです。それは、小さいころから、できる問題を解くという作業的な勉強に慣れてしまっているからです。また、親自身も、子供が一生懸命できる問題を解いている姿を、勉強している姿のように見ていることが多いからです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 寺子屋オンライン(101) 

記事 2551番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/21
なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(1) as/2551.html
森川林 2016/03/17 21:00 


 ニワトリの摂食行動には個性がありません。だから、照明時間を長くすることで、どのニワトリも短期間で成長します。

 人間の勉強も同じように考えて、長期間教えればそれに比例して学力が上がるかというとそういうことはありません。人間の学習には個性があるからです。

 確かに小学校低学年のころは、学習内容に個性の差はほとんどありません。誰でもやればできるようになるし、やらなければできるようにならないという点で共通しています。

 しかし、学年が上がるにつれて、間違いの仕方も理解の仕方も個性的になってきます。同じ問題ができない場合でも、ある生徒はAの部分がわからないためにできないが、他のある生徒はBの部分がわからないためにできないということがあるのです。

 すると、当然その問題を理解する仕方も、ある生徒にはA’という解説が有効で、他のある生徒にはB’という解説が有効であるということが出てきます。

 ところが、これまでの教育では、生徒は受け身で教わる側に回っていることが多いため、教える側の先生がいくら熱心に教えても、その先生の説明の仕方もやはり個性的ですから、生徒と先生の理解のミスマッチングが起こることも多かったのです。

 優秀な先生が必ずしもよい先生になれないのは、この生徒と先生の個性の差があるからです。では、その反対に優秀でない先生がよいのかというと、これも同じようにその先生の個性に合わない生徒が出てきます。

 だから、生徒の個性を生かした勉強法で、最も能率のよい方法が自学自習なのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

touko 20170120 77 
大勢を相手にした画一的な授業では、その子に合った解説受けられないことも多々あります。
自分で考え自分で理解する、それを手助けできる大人が身近にいることで、勉強がずっと楽に楽しくなると思います。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
コメントは24時間以内に表示
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習