●動画:
https://youtu.be/u4lSEAHMU28
作文力の本質は、思考力です。
その思考力の土台として、語彙力と題材力があります。(題材力とは、個性的な実例を書く力です。)
作文を書くためには、そこに、構成力と表現力が必要になります。
小学5年生以上になると、主題力も必要になってきます。(小学校低学年のうちは表記力もあります。)
文章を書くだけなら、将来は音声入力をそのまま漢字仮名交じり文にして、句読点も段落もある文章に自動的に変換するソフトができるでしょうから、わざわざ長い時間をかける必要はありません。(すでに、一部できています。)
大事なことは、書くことではなく、書く内容を考えることです。
しかし、何もせずにただ考えるだけでは、考えは進みません。
書くことによって、書きながら考えが進むのです。
短時間で書きながら考えるためには、作文の要素である、構成、題材、表現、主題を盛り込んだ四行詩を書くことです。
これなら、時間がかからず、密度が濃く、完成度の高い作品が書けます。
長い作文を書きたいときは、この四行詩を口頭で解説すれば、その音声入力が文章になります。(Googleドキュメントの音声入力機能を使います。)
この文章に、あとから句読点や段落を入れれば作文として完成です。
中高生で、時間が取れないために長い作文が書けないときは、四行詩を書いて提出しましょう。
ひとまとまりの1200字の作文を書くためには、早い人で60分、普通は90分ほどかかります。
四行詩であれば、同じ内容を15分で書くことができます。
字数は150字から200字です。
四行詩の条件は、
四行に収めること(構成)、
たとえや自作名言や笑いを入れること(表現)、
独自の創造的な考えを入れること(主題)、
できれば個性的な体験実例や社会実例を入れること(題材)、
です。
中学生の生徒向けに、この四行詩作文クラスを開設する予定です。
15分で書き終えたあとの時間は何をするかというと、共通のテーマについてディスカッションをするのです。
これで、更に考えが深まります。
ときどきは、45分で直接手書きで800字以上の作文を書くようにすれば、手書きの力も維持できます。
●動画:
https://youtu.be/gwlHF9H4gCw
まず、親子でお喋りをします。親は、子供と話をしながらメモをとります。
メモの途中で、子供に表現項目を聞いてもいいです。
表現項目とは、学年ごとの「名前、数字、会話、たとえ、思ったこと、ダジャレ」などです。
ただし、勉強のようにやりすぎずに、あくまで楽しいお喋りとしてやってください。
そのあと、子供はそのときの絵をかき、親は、メモをもとにして作文を書きます。
子供になったつもりで書くので、字数はせいぜい200字までです。
ただし、普通の漢字仮名交じり文で、漢字にはルビをふります。
ルビがふってあれば、自然に漢字も覚えます。
子供の絵と親の作文のセットが完成したら、他の家族が、コメントを書くこともできます。
家族ぐるみの親子作文です。
4週目の作文発表会で、子供はその作文を読みます。
作文の発表には、子供の絵のほかに、関連する写真や動画などを入れることもできます。
写真や動画のためには、作文を書く前の準備として、親子で題材作りをしておくといいのです。
例えば、「今度の土曜日に、お母さんと一緒に玉子焼きを作ろうか」とか、
「日曜日に、お父さんと一緒にザリガニ釣りに行こうか」というような題材作りです。
題材が絞られると、作文は書きやすくなります。
これまでの低学年の作文指導は、ただ書かせて、間違いを直すことが中心になるので、子供がやる気をなくしました。
親子作文の場合は、子供が自然に作文の書き方を身につけます。漢字の読み方も覚えます。親子の知的な対話の時間があります。
だから、作文が楽しい勉強だと思うようになります。
そして、保護者自身も作文の書き方や教え方のコツを学ぶことができます。
親子作文なら、話ができて、ひらがなが読めれば、幼児から始められます。
●
https://youtu.be/H-UvZRZALQE
私の子供が中3のときの夏休み、高校入試の数学を見てやろうと思い、
近所の進学校だった私立高校の入試問題を解いてみたら、ほぼ0点(笑)。
私は、高校時代、進学校で理系選抜クラスに入れられ、数学もいつも上位だったから驚いた。
こんなに、難しいんだ……^^;。
そこで、夏休みに、子供の数学の勉強を見てやりながら、
問題集の解説を見てもよくわからないという問題だけ、1日に何度か一緒に考えた。
すると、夏休みの終わりには、私自身が、難関校の数学の問題をほとんどすべて解けるようになっていた。(゚○゚)!
子供も、3冊の問題集を繰り返して、全部解けるようになった。それで、数学の勉強法に開眼した。
もし、当時、私が暇だったら、子供に数学を教えてやろうとしたかもしれない。
そうしたら、子供の勉強も、あまり進まなかったに違いない。
学習塾の講義形式の授業なども同じ。人に教わる勉強は、きわめて能率が悪い。
自分で問題を解き、わからないところは解説を見て、それをできるようになるまで繰り返す。
同じやり方を、その後、言葉の森の中3の生徒のお母さんにも教えたら、
やはり同じように、成績が上がり、学区のトップ高に合格した。
そのお母さん曰く。「最初は塾に行かせようと思ったが、家で私がやってよかった」
子供に問題集をやらせ、わからない問題だけ、一緒に解法を見て考える。
答えのある問題だから、普通の人が解法を見て考えればわかるようになっている。
あとは、本人が、その問題をできるようになるまで、繰り返す。
1冊を5回繰り返すころには、すべてできるようになっている。
問題は、できなかった問題だけ繰り返す勉強は苦しいので、普通はやりたがらないことだ。
和田秀樹さんは、灘高生だったころ、数学が苦手だったが、
あるとき、解法を全部そのまま覚えることにしたら、
めきめき数学の成績が伸び、東大医学部に合格し、
今も元気に活躍している。
本多静六氏は、苦学して(現在の)東大に入ったが、1年目の数学で赤点を取り、
支援してくれた人や両親におわびをしようと、井戸に身を投げたが、偶然助かり、
一転、考えを切り替え、やりなれていた暗唱法で数学の例題をすべて暗唱すると、すぐに数学が得意になり、
やがて、先生から数学の天才とまで言われるようになり、卒業時には恩賜の銀時計をいただくまでになった。
(恩賜の銀時計は、首席の卒業生に贈られる。)
このような例は、ほかにも多い。
例えば、「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏など。
渡部さんの「小学校からの東大入試戦略」は、おすすめの本の1冊だ。
タイトルは、何だが、中身は密度濃く、誠実に書かれている。
ひるがえって、私の高校時代の勉強法を考えてみると、
わからない問題があると、夜の街を1時間以上も歩いて考えることがよくあった。
受験数学は、森毅さんの言う学問の数学と違って、答えのある世界だから、
考えるのではなく、すぐに解法を見て理解するのが正しい勉強法だった。
だから、数学の勉強法は簡単だ。
1冊の問題集を、できない問題が1問もなくなるまで繰り返し解く。解けない問題は、すぐに解法を見て理解する。
簡単に解ける作業的な問題は、やらない。もちろん、作業的な宿題もやらない。
1冊の問題集が完璧にできるようになると、なぜか新しい問題でも、自然に解き方がわかるようになる。
この数学の勉強法の基礎にあるのは、
第一に、文章力というか、思考力で、解法を理解するためにはこれがいちばん大事。
第二に、記憶力。子供時代に暗唱力を鍛えておくとよい。
第三に、反復学習法で、同じ1冊の問題集を繰り返し徹底して解くこと。
第四に、かけた時間。しかし、できなかった問題だけを繰り返し解く方法なら、時間はかなり短くて済む。
いずれも、普通の人なら誰でもできる。
そこで、今、力を入れているのが、基礎学力コースの暗唱と、今後、広げる予定の算数数学クラスだ。
今まで、こういうのをあまりやらなかったのは、作文教育とオンライン教育の方法を考えるのに忙しかったからだ。
何しろ、すべてオリジナルにやっているから時間がかかる。
そこに、プログラミングが関わるからなおさらだ。
ところで、算数は、小4までは簡単で、小5から急に難しくなる。これは算数に限らず全教科共通だ。
そして、子供は、小3までは親の言うとおりに勉強するが、小4からは自分の力でやりたがるようになる。
だから、小4からは、友達と一緒に勉強する方が勉強が進む。
しかし、高校生になったら、ひとりで勉強するのがいちばん。