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作文力の土台は読書力――学力を静かに伸ばす本の力。なぜ成績の伸びる子ほど、本を読んでいるのか as/5424.html
森川林 2026/02/01 08:36 



https://youtu.be/PSoVGdi0D1o

●作文力の土台としての読書力

 作文力の土台となるのは、読書力です。特に小学3、4年生のころに読書の楽しさを覚えると、言葉が実感を伴って心に入るようになります。この時期に物語を多く読む経験は、物語文の読解力だけでなく、説明文や意見文を理解する力の基礎にもなります。

 読書は、読む力を育てるだけでなく、考える力そのものを強くします。読書力のある子は、難しい数学の図形問題の解説でも、ただ答えを追うのではなく、考えながら文章を読み、理解しようとします。文章を正確に読み取る力は、すべての教科の土台になっています。

●読書を習慣にするために

 言葉の森の少人数クラスでは、毎週の授業の前に、全員が自分の読んでいる本を紹介する「読書紹介」の時間があります。この時間があることで、毎日本を読むことが自然な習慣になり、また、ほかの人が紹介する本に刺激を受けて、読む本の範囲も広がっていきます。

 家庭では、まず「10ページでいいから毎日読む」という習慣をつけることが大切です。本は易しいもので構いませんが、漫画や図鑑、雑誌のように絵に頼るものではなく、文章が中心の本を選びます。読書の呼び水として、保護者の方が読み聞かせをしてあげることも効果的です。

●読書と学力の関係

 脳科学者・川島隆太さんの調査では、読書習慣の有無が、勉強時間以上に成績と強く相関していることが示されています。睡眠時間よりも読書時間のほうが学力を左右するという指摘もあります。

 私自身の長年の実感としても、よく本を読む子は、高校生になってから成績が自然に伸びていきます。勉強は成績を上げるためのものですが、読書は頭そのものを良くする働きを持っています。これは、小中学生の指導を続けてきて強く感じるところです。

 また、新井紀子さんの著書『シン読解力』では、読解力の高さと学力の間に強い相関があることが、実データで示されています。短い文章でも、厳密に読む力を測るテストによって、読解力の重要性が明らかになりました。

●読解力を育てる読書とは

 読解力を育てる最も効果的な方法の一つは、内容の密度が高く、抽象度のある文章をじっくり読み、自分の考えを書き表すことです。言葉の森の読解検定でも、記憶の仕組みや社会現象など、日常では触れにくいテーマの文章を扱っています。

 子供たちが学校や図書館で借りてくる本を見ると、軽い内容のものが多すぎると感じることがあります。本を読んでいるという事実だけで安心せず、その中身を見ることが大切です。読む力のある子は、字の多い本をしっかり読んでいます。小学校高学年からは、物語文だけでなく、説明文や意見文の本を読む力をつけていきましょう。

●読書がつくる長い差

 中学生になると、定期テストなどに追われ、読書が後回しになる子が増えます。しかし、小学生時代に読書の面白さに目覚めた子は、テスト期間中でも、息抜きに好きな本を少し読むという生活を続けています。この差は、高校生、大学生、社会人になるほど大きくなっていきます。

 目標は、社会人になって仕事に追われるようになっても、毎日50ページ以上本を読むことです。そのためには、子供に言うだけでなく、親自身が日々新しい読書に取り組む姿を見せることが大切です。

●本は子供の一生の財産になる

 図書館で借りて読んでみて、よい本だと思ったら、同じ本を購入して手元に置いておくことをおすすめします。そうすれば、時間をおいて繰り返し読むことができます。よい本は、デジタルとは別に、アナログとして家に置いておく価値があります。本は、子供にとって一生の宝物になるものだからです。

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内田樹と養老孟司のわけのわからない対談――「だから「SNSで物申さずにいられない人」が量産される…「感想文」ばかり書かせる日本の国語教育 as/5423.html
森川林 2026/01/31 17:32 



https://youtu.be/uHZ2SpeLbSM

 内田樹(うちだいつき)さんと養老孟司(ようろうたけし)さんの対談がプレジデントオンラインに載っていました。
https://president.jp/articles/-/108060

 二人で適当なことを脱線しながら喋っている対談なので、特に何も問題はないのですが、プレジデントオンラインのタイトルが「感想文ばかり書かせる日本の国語教育の罪」という意味不明の書き方をしているので、誤解する人がいるかもしれないために一言書いておくことにしました。

 言葉の森の定義する文章の分類は、第一に事実文、第二に説明文、第三に意見文です。
 事実文の中には情景を描写することを中心とした文章もあります。
 自分の心情を中心とした書くことを中心とした文章もあります。
 事実経過だけを正確に書こうとする事実文もあります。

 どういう事実文になるかは、書く人の個性や好みが影響しています。

 説明文というのは、言葉のとおり物事を説明することを中心とした文章です。

 意見文というのは、小論文という言い方もできますが、ある主題を基にして構成を考えて書く文章です。

 内田樹さんがこの対談の中で述べている「感想文」とその対極にある書き方として挙げている「叙景文」とは、いずれも事実文に属するものです。
 この対談での「感想文」は心情を書くことを中心とした事実文、「叙景文」とは事実描写を中心とした事実文ということになります。

 こういう文章の種類に関する定義が不明確なので、訳の分からない雑談のような対談になっているわけです。

 内田樹さんは大学の授業でそれなりに文章を書かせる勉強をしようと思っていると思いますが、学生たちに心情中心の感想文ではなく、事実描写中心の叙景文を書かせて、どういう文章力または思考力の向上があるかというと、多分何もないと思います。

 内田樹さんの文章練習の授業は多分、多分単なる思いつきで行っただけで、その結果を検証するものようなものではありません。

 私は別に内田樹さんや養老孟司さんの雑談を否定しているわけではありませんが、プレジデントオンラインが適当な題名をつけているために、タイトルだけを見て誤解する人がいるかと思い、一言書いておきました。

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