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作文の勉強は、なぜ早くからスタートするのがよいか as/1724.html
森川林 2013/01/24 04:53 


 今日の記事は漫画です。

 小学校1、2年生から作文なんて、まだ早いと思っている人が多いと思いますが、中学生や高校生になるまで長く続けられる子は、小学校1,2年生のころから始めた子が多いのです。
 それは、なぜかというと、学年が上がり課題が難しくなっても、それまでに書き慣れているので、その難しい課題も自然にこなしてしまうからです。

 逆に、中高学年になってから始めると、難しい課題になると詰まってしまうことが多くなります。
 というのは、言葉の森では、小学校3年生から感想文の勉強が入り、小学校5年生から受験にも対応できる難しい感想文が入ってくるからです。
 そして、中学生では意見文、高校生では論説文と、課題はどんどん高度になります。

 作文の勉強というのは、問題を解く勉強と違って、自分の中から書くものが出てこないと進みません。
 だから、作文のような主体的な勉強こそ、低学年からスタートする必要があるのです。













 以下は、今日のfacebook記事からの引用です。

====
 勉強を長く続けられる子の共通点は、小学校低学年の早めの時期から始めていることです。
 しかし、学年が上がり勉強に飽きる子の共通点は、小さいころに勉強をさせられすぎていることです。

 ここから出てくる結論は……。
 早めに始めて、楽しく続ける、ということです。

 言葉で言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい。
 早めに始められるようなお母さんは、どうしても熱心になりすぎで、楽しく続けられるお母さんは、スタートが遅くなりがちです。

 だから、大事なことは、勉強の内容を絞って、その絞ったことだけを確実に毎日続けることです。

 その絞った勉強の中でいちばん大事なのが読書と対話です。
 読書や対話というのは、勉強のように見えないかもしれませんが、子供たちの思考力を育てる最も重要な要なのです。



 今日は、ちょっと雨模様。
 しかし、暖かい雨なので、草木の春の準備のようなお湿りです。(先日の大雪とは大違い。)

 もうすぐ新年度です。
 草木も、人も、新しいスタートに向けて動き始めているようです。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
====

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国語力をつけるための教育漢字集と常用漢字集 as/1723.html
森川林 2013/01/23 19:18 


 国語力をつけるいちばんのポイントは、難しい文章をしっかり読むことです。
 国語の成績を上げるテクニックのようなものはありますが、それらはすべて枝葉の技術であって、受験前の短期間でも身につくものです。しかし、技術が身につくといっても、それはその生徒のもともとの実力の範囲までであって、そのもともとの実力が難しい文章を読んでいるという蓄積なのです。

 国語力と運動力は似ているところがあります。
 あるところまで力がつくと、その力が持続できるというところもありますが、同時にメンテナンスをしていないと、やはり力は落ちるのです。
 小学校低中学年のころに国語の成績がよかったが、高学年や中学生になって成績が下がり始めたとすると、それは学年が上がるにつれてその学年にふさわしい読書をしていなかったということになります。

 しかし、ここで問題になるのは、低中学年のころの読書は誰でも楽しく読めますが、高学年や中学生にふさわしい読書は、なかなか読めないということです。それは、そういう本を読む機会自体があまりないからです。
 そこで、役に立つのが問題集読書です。これは、入試問題集の問題文を読書の補助として読んでいく練習です。実は、入試問題集の文章というのは、読む力がある生徒にとっては興味を持って読める文章なのです。

 ところが、入試問題集の文章は、受験生を対象にしているので、最低限のルビしか振ってありません。そのため、5年生の生徒が中学入試問題集を読もうとすると、読めない漢字が結構出てきます。
 そこで、言葉の森が考えたのが、漢字の読みだけを学年を先取りしておくという勉強法です。漢字の書き取りも、もちろんできるに超したことはありませんが、大事なのは読みの力の方です。

 読みだけを先行させる教材として開発したのが、教育漢字集と常用漢字集です。これは同じような性質の漢字を並べて、イメージを描きながら暗唱できるようにした漢字集です。
https://www.mori7.com/kg/koku/kk.pdf
https://www.mori7.com/kg/koku/jk.pdf

 中には、面白いつながりのものがあります。
 例えば、小3の漢字で、「九州 県央 空港 世界」。九州から世界へ飛び立つ感じで暗唱できます。
 また、小4の漢字で、「氏名、順番、着席、配置」。これも、教室で勉強の始まるような感じがわかると思います。
 小5の漢字で、「女性、婦人、美容、素敵」。これは。そのままです。
 常用漢字では、「昆布、漬物、釜飯、飽食」。食べ過ぎに注意というイメージです。
 こういうつながり方の約50文字を暗唱して、それを読めるようにするとともに、暗写で書けるようにするというのがこの漢字集の使い方です。

 言葉の森で作ったオリジナルの漢字集ですが、ホームページにアップロードしているので誰でも使えるようになっています。

 PDFなので、ちょっと重いため、表示されるまでに少し時間がかかるかもしれません。
 本当はphp版(html版)の方が縦書きで軽く表示できるのですが、まだ縦書き表示のブラウザが限られているために、php版とpdf版を両方併用しています。

 言葉の森では、この春からこの漢字集の取り組みを強化して、子供たちがなるべく早く入試問題集のような難しい文章を楽に読めるようにしたいと思っています。

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●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
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