ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1769番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/1
国語力をつける根本的な勉強法 1 as/1769.html
森川林 2013/03/21 06:00 



 国語の勉強法には2種類あります。
 ひとつは、対処療法的な勉強法、もうひとつは根本治療的な勉強法です。

 対処療法的な勉強法というのは、言葉の森のホームページの「国語の勉強法」に書いてあるような理詰めに考える解き方を身につける勉強法です。

 国語というと感覚的な読み取りだと思っている人が多いので、選択した答えが間違っている場合でも、なぜかとと問う人が少なく、「当たった。はずれた」というレベルで考えてしまう人が多いようです。しかし、それでは試験にはならないので、問題の背後には必ずその裏づけになる理屈が隠されています。その理屈を考えることが国語の問題の解き方です。

 この理詰めに解くという解き方を知るだけで、国語の成績が急に上昇することがあります。
 世間でよく行われている国語の指導とは、こういうものです。「国語力は読書では身につかない」などと豪語する人がときどきいますが、それはこの理詰めのテクニックを教えれば成績が上がるということで言っているのです。

 しかし、理詰めに解く勉強法だけでは、国語の成績はすぐに限界が来ます。
 理詰めに解くのが対処療法的な勉強法だとすると、対処療法では対応できないレベルがあるのです。それが、本当の意味での読解力です。
 つまり、テクニックで成績が上がるのは、その生徒の本当の読解力の範囲までなのです。だから、国語力をつけるためには、根本的に読解力を向上させなければなりません。それが、根本的な勉強法です。

 根本的な国語力をつける前提は、まず文章が自然に読めるということです。
 日本語の文章は、日本で生まれ育った人なら誰でも自然に読めると思われがちですが、その読み方には深さの差があります。ある文章があった場合、それを表面的に読むか、より深く読み取るかの差が、その人の読書生活の中に現れてきます。

 子供時代に、読んでいる本が面白くて止まらなくなった、という経験を持つ人は多いと思います。そのときの読み方が深い読み方です。
 つまり、文章を読むことが読むという意識なしにできるようになり、書かれている内容に没入できる状態になることです。読解力の根底には、この読んでいる内容に引き込まれて、自分がまるでその本の中にいるような状態になることがあります。

 言葉の森では、読書は読解力の大前提だと教えています。「国語の成績は読書では身につかない」という考え方とは正反対です。それは、文章の内容を生き生きと味わうような読み方こそが、文章を読み解く前提になるからです。これは、特に物語文の読解にあてはまります。物語文を読む前提は、登場人物に感情移入しながら読む読み方ができるということだからです。

 だから、小学生時代は特に、国語の問題集を解く勉強のようなことをするよりも、読書をたっぷりしておくことが大事なのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

touko 20170310 77 
日本語の勉強にも共通する点があると思います。テストの解き方と、本当の語学力をつけることは別だと、改めて思いました。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 読書(95) 漢字(17) 

記事 1768番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/1
幼児や小学1年生の作文指導は、書かせるよりも読ませることを as/1768.html
森川林 2013/03/19 18:01 



 幼児や小学校1年生から作文の勉強をする子が増えています。
 小学校でも、書くことに力を入れるということで、低学年から日記などの宿題を出すところが増えてきているようです。

 しかし、小学生のころの作文指導は、大人はつい間違いを直すこと中心に見てしまうので注意が必要です。
 これは、お母さんでも同じです。
 真面目で熱心な先生やお母さんほど、間違いがあるとすぐ直してしまいたくなるのです。

 ところが間違いは、そこで直さなくても読む力がつけば自然に直るものがほとんどです。
 間違いを直すことによって、せっかく褒められると思って書いた子供の作文をけなすかたちになってしまうところに大きな問題があります。

 しかし、間違いを直さないと、その間違いが定着しやすくなるのも事実です。
 では、どうしたらいいかというと、最初から間違って書かないようにすればいいのです。

 最初から正しい書き方をするためには、正しい書き方をよく読んでおく必要があります。
 だから、作文を書く前に、読書をたっぷりしておく必要があるのです。

 低学年のころの作文指導は、上手に書くことを目的としません。
 正しい書き方を身につけ、楽しく書くことを学ぶために勉強していきます。
 低学年のときに楽しく書くためには、できるだけ直す注意をしないことです。
 そして、この楽しく書いた土台の上に、中学年になってからの表現を工夫した作文、高学年になってからの考える作文。中学生や高校生になってからの創造性のある作文と続いていくのです。

====facebook記事より====

 昔、教室に浪人生がひとり、お母さんと一緒に来ました。
 「作文というのが苦手で、実は小学生以来今まで、夏休みの宿題などは母が全部代筆していた」と言うのです。
 お母さんも、大変でしたね。

 「でも、今回浪人になったのをいい機会に、小論文の勉強をしようかと思って」ということでした。
 そこで、いつものように、「大丈夫ですよ」(笑)

 早速、その場で体験学習。
 子供も、親も不安そうです。特に、子供の方は作文を書いたことがない……。

 しかし、小6相当の課題(といっても、実はかなり難しい)を説明して、書いてもらうと、何と書けるではありません。
 親子でびっくり!
 というか、何が何でも書けるように説明してしまうのです。

 その後、教室に通うようになり、1年間毎週しっかり作文(小論文)を書いて、大学も無事に合格。
 毎週休まず来て、毎回力作を書いていました。

 どうしてそれまで作文を書けなかったかというと、小学生の低学年の時期に、作文に関するトラウマがあったのです。
 最初に作文を書いて喜んで先生に見せたら、自分が褒めてもらいたいところは全然褒めてもらえず、逆に自分が予想もしなかったところで注意されたのです。
 「文の終わりには、まるをつけなきゃね」とか何とか。

 文章を書く上でルールなどは、誰も教えなくても、本を読んでいるうちに自然に身につけます。
 だから、低学年のうちは、直さなくていいのです。

 そして、低学年のうちほど、作文はすぐには直りません。本を読んでいる量がまだ少ないからです。
 小学校低学年のうちは、作文に力を入れるよりも、読書や対話に力を入れていくのがいいのです。

====引用ここまで。====

【参考記事】
対話を生かした、幼児と小学校低学年の作文学習
https://www.mori7.com/as/1764.html

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 

記事 1767番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/1
学力の要は国語力、国語力の要は作文力。作文は対話によって力がつく as/1767.html
森川林 2013/03/18 04:58 


 学力の中で最も大事なものは国語力です。国語力が、他の教科の土台になっているからです。文章を読み取る力があるからこそ、国語以外の教科の勉強も理解することができるのです。

 しかし、この国語力ほど曖昧なものもありません。他の教科であれば、出題範囲が決まっていれば、その部分の勉強をすれば必ずよい点が取れます。勉強すれば成績はよくなるというのが、国語以外の他の教科の勉強の特徴です。
 国語はそうではありません。せいぜい漢字の書き取りや、文法の勉強をする以外、することがないのです。

 国語の勉強というと、多くのは人は国語の問題集を解くような勉強を考えます。しかし、問題集を解いて、手応えのあるような国語力がつくでしょうか。解いたら解いただけで、何も身についているような実感がないのです。

 世間の国語の勉強というのは、ほとんどそういうものです。
 通信教育の教材でも、国語の勉強というのは、市販の問題集をやるのとほとんど変わりません。問題を解いていると何か勉強をしているような気がしますが、実際は何も身についていないのです。

 では、国語の勉強はどのようにしたらいいのでしょうか。
 国語力の中心は、読解力です。文章を読んで理解する力です。しかし、この読解力には、浅くしか読めない読解力と、深く読める読解力の差があるのです。
 文章として書かれているのは日本語ですから、誰でもそれなりに読むことができます。しかし、その文章の内容について質問されたときに(これが国語の問題です)、その質問に的確に答えられる人と答えられない人がいるのです。

 だから、文章を深く読む力が読解力というものです。
 読解力はどのようにしてつくかというと、その文章をもとに自分なりにいろいろ考えることによってなのです。

 そこで登場するのが作文です。
 言葉の森の作文は、小学校低学年のうちは文章を書くことが中心ですが、学年が上がるにつれて、文章を読んで書くという形になっていきます。最初は日常的な事実中心の作文ですが、次第に、感想文のウエイトが増してきます。そして、その感想文のもとになる文章のレベルが上がっていくのです。

 その文章をもとに、自分なりに似た例を考え、自分らしい感想を書かなければならないとなると、嫌でも文章を深く読まなければならなくなります。
 しかし、文章が難しくなると、ひとりで読み取ることができなくなります。その文章は読めるが、読めても何を書いていいかわからないという状態になるのです。

 世間一般の作文通信教育では、こういうときはお手上げです。小学校低中学年の作文を書くところまでであれば、書く段階を追って説明してあれば誰でも一応は書くことができます。
 しかし、肝心の難しい文章を読んで感想文を書くというような高度な学習になると、紙の上だけでの通信教材では手も足も出ないという場面が増えてくるのです。

 ひとりでは読み取れない文章を読み取る助けになるのは、他の人との対話です。
 言葉の森の作文指導は、先生が毎週電話で説明をします。ですから、生徒の読み取れた範囲で更に詳しい説明をすることができます。電話で生徒の反応を聞きながら、その生徒に合った説明をすることができるのです。
 これが、作文による国語力アップの勉強法です。

 先生が生徒に、文章の内容を聞き、似た例や感想を聞きます。
 その生徒の答えに合わせて、先生が更に詳しい説明をします。
 生徒が浅くしか読めないときには、もう少し詳しい説明を、生徒が深く読み取っている場合は、更に発展した説明をすることができます。これが電話通信の対話による作文の勉強法です。

 また、この対話には、生徒とその家族の対話も含みます。
 言葉の森の作文の学習では、似た例を家族に取材するという項目もあります。お父さんやお母さんに、似た例を聞くと、その対話の中で自然に理解が深まっていきます。
 文章を読み取る力は、その文章をもとにさまざまな人と対話をする中で育っていきます。

 問題集で、文章を読んで、質問に答えて○や×をつけられ、赤ペンで添削されるというような勉強法では、自分の文章力の結果がわかるだけで、何も力がついたことにはなりません。
 国語力は、その文章をもとに、ほかの人の話などを参考に、自分なりに深く考える中で初めて身についてくるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 言葉の森の特徴(83) 
コメント121~130件
……前のコメント
「会話の書き出 森川林
「パターン化された手紙の書き方をするな」と批判する人はいませ 12/16
記事 4886番
言葉の森がオン 森川林
工業製品に関しては国境がなくていいのですが、教育や文化に関し 12/11
記事 4881番
合格しなくたっ 森川林
 英語辞書さん、その心意気が大事です。  本気で取り組む人 12/11
記事 4000番
合格しなくたっ 英語辞書
2024年度受験生です。私は偏差値59で都立国際高校を目指し 12/10
記事 4000番
読書力はすべて 森川林
「なぜ文系も理系も「東大現役合格」は現代文が得意なのか」とい 12/10
記事 4880番
受験勉強などは 森川林
 子供たちに、あとまで残る勉強は、読書と作文と対話です。 12/9
記事 4879番
創造発表クラス 森川林
中学生以上の子供たちは、ChatGPTを活用して探究学習を進 12/7
記事 4875番
小4~小6の 森川林
オンライン授業と対面式授業を比較する人がいますが、その発想は 12/4
記事 4871番
音読の宿題は、 森川林
ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんは、よく知りもしないで 12/3
記事 4870番
サービスの多い 森川林
「東京、カッペね」の広告。 https://www.mor 12/2
記事 4869番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
中川昭一さんの 森川林
すべて明らかになったということだ。 https://www 4/1
森川林日記
知識偏重の教育 森川林
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズ 3/31
森川林日記
Re: 2月分 森川林
2月分の問1と2は合っているので、どの月のどの問題のどこがわ 3/27
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。  最近、 3/25
森川林日記
2026年3月 森川林
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。  小学校 3/23
森の掲示板
そういう未来が 森川林
 自分には、そういう未来が見える。 >  子犬がいつも 3/14
森川林日記
子犬がいつも楽 森川林
 子犬がいつも楽しく走り回るように、  人間も、生まれてか 3/14
森川林日記
AIの可能性と 森川林
 AIの可能性と限界とは、裏返せば人間の可能性と限界というこ 3/14
森川林日記
Re: 2月分 森川林
 お返事遅れて失礼。 問2のAが×なのは、 「……助 3/7
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
少し大きな話になりますが、かなり現実的な話として書きます。 3/6
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習