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記事 5500番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
作文検定を普及させ、日本の教育を知識偏重から思考力重視の教育へと切り替える as/5500.html
森川林 2026/04/29 08:42 


●知識中心教育と一夜漬けの問題
 
 現在の子供たちの教育は知識中心の教育です。
 だから、勉強の方法として一夜漬けが使われています。
 
 本来は、一夜漬けなどは必要なく、普段の実力を発揮すればいいだけです。
 試験制度が一夜漬けを必要としているのは、普段の実力を測る方法がないからです。

●文章による思考力の可視化
 
 普段の実力は、その子と話してみれば大体のことがわかります。
 その話してみることの代わりになるのが、文章を書いてもらうことです。
 様々なテーマで文章を書いてもらえば、その人の考える力はわかります。
 
 だから、知識の詰め込み教育から思考力重視の教育に切り替えるには、書くことを評価の中心にすることが必要なのです。
 ところが、文章を評価する方法は十分に確立されていません。

●現行の作文評価と採点負担の限界
 
 公立中高一貫校の入試や大学入試の小論文試験なども、適正に評価されているとは言えません。
 多くは、指定の字数が埋められているかどうか、誤字がないか、誤表記がないかといった点を基準に評価されています。
 
 さらに問題なのは、その評価を採点者が一つずつ読んで行う点にあります。
 1200字の作文を読むのに3分かかるとすれば、30人分で1時間半かかります。
 しかも、短い文章を何編も読むことは非常に負担が大きいのです。
 これが、作文指導が必要とされながらも公教育で広がりにくい一因です。

●客観評価としての作文検定の意義
 
 この問題を打開するには、客観的な基準で文章を評価し、生徒本人にも納得できるオープンな仕組みが必要です。
 それが作文検定です。

 作文検定が学校教育の中で広がれば、子供たちが文章を書く時間は大幅に増えます。
 良い文章を書くためには、多くの本を読む必要も生まれます。

●作文検定の評価の仕組み

 作文検定が作文を評価する仕組みは、大きく分けて三つあります。

 第一は、作文の内容に個性、挑戦、感動、共感などがあるかどうかを、AIによって評価することです。
 ただし、この評価には点数はつけず、その作文に対するAIの感想として表示します。

 第二は、作文の構成、題材、表現、主題について、生徒向けにあらかじめ指導を行った上で、その指示に沿って作文が書かれているかどうかをAIが評価する方法です。
 しかし、AIの評価には揺れがあるため、この評価にも点数はつけず、作文を書いた生徒へのAIの感想として表示します。

 第三は、作文の中に盛り込まれている語彙を、思考を表す語彙、知識を表す語彙、多様な表現を表す語彙、自分自身の経験をもとにした語彙の四類型に分け、それぞれの語彙の種類とバランスを評価する方法です。

●語彙の種類の具体例とオープンな評価法

 例えば、思考語彙は「なぜなら」「つまり」「したがって」などの論理的な思考を表す語彙、知識語彙は「人間性」「認識」「把握」などの抽象的な語彙、表現語彙は「使われている語彙全体の多様性」、経験語彙は「歩いた」「進んだ」「振り返った」などの自分の経験を表す語彙です。

 この語彙力による評価は、人間が作文に対して感じる評価と相関が高いため、これを採点の基準とします。

 以上の三つの分野で作文を総合的に評価します。
 しかも、その評価の背景はブラックボックスではなく、すべてオープンに公開されています。
 そのため、作文を書いた生徒も納得して評価を受け入れ、次回の作文の学習に生かすことができるようになります。

●読書・思考・表現が教育を変える
 
 作文力は一夜漬けでは身につきません。
 本を読み、考え、自分の考えを書いていくという三つの要素が教育を変えます。
 
 学校のテストのために覚えた知識は、社会に出てから使われることは多くありません。
 必要な知識は、AIなどを使えばすぐに調べられるからです。
 
 しかし、多くの読書と熟考、そして文章を書く経験は、確かな力として蓄積されます。

●作文検定と図書検定の今後の展望
 
 子供たちの教育が本人の成長につながり、社会をより良くするためには、読書教育と作文教育を中心に据える必要があります。
 
 その有効な手段が、言葉の森が実施している作文検定であり、さらに現在開発中で特許出願も行っている図書検定なのです。

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記事 5499番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
日本の教育改革は、作文と読書の教育から as/5499.html
森川林 2026/04/28 14:26 


●教育の多様な課題と解決策の不在

 日本の教育の問題は、多方面にわたっています。
 例えば、増加する不登校生徒、
 知識の詰め込み教育、
 受験に翻弄される小学生の子供たち。
 しかし、高度な受験勉強にもかかわらず、考える力が育っていない現状、
 低下する中学生・高校生の読書量、
 多忙でゆとりのない教師の仕事、
 多様な生徒がいる中で成立させることの難しい集団一斉授業。

 これらのさまざまな問題を解決する方法は見当たりません。
 教育を論ずる識者たちは、読書教育、道徳教育や自由な教育など、さまざまに提案しています。
 しかし、多くは観念的な提案の域を出ておらず、現場に定着する仕組みになっていません。

●制度改革の限界と形骸化する学び

 大学の側は、学生を受け入れる必要性から、総合型選抜、推薦入試、特色入試などを拡大していますが、それが中学・高校までの教育に大きく影響するところまでは至っていません。

 高校で導入された探究学習も、多くは調べたことをまとめるだけの発表学習になっています。

 では、この教育の現状を変える方法はあるのでしょうか。
 それはあります。

●評価中心の教育構造とその問題点

 現在の学校教育は、先生が評価しやすいことを基準に行われているので、答えのある知識の記憶力を試すようなやり方が中心です。
 考える勉強と思われている算数・数学に関しても、解法を理解するための記憶力の試験となっています。

 このような現在の教育の問題を解決する方法は、読書、作文という答えがない考える勉強を教育の中心に位置づけることです。

●読書と作文を軸とした教育改革の提案

 そのためには、読書力や作文力を客観的に評価できる仕組みが必要です。
 それを提供できるのが、言葉の森の図書検定および作文検定です。

 図書検定は、指定図書のリストをもとに、選択試験や記述試験で指定した図書の読み取りを評価する仕組みです。
 指定図書のリストは、オープンに論議するかたちで決めていきます。

 作文検定は、作文の語彙力をもとに作文力を評価するとともに、AIによる講評を組み合わせた評価の仕組みです。
 いずれも、客観的な基準で評価することを基本としています。

 ただし、これらの図書や作文の教育が教師の負担を増やすようでは、教育現場に定着させることはできません。
 図書検定も作文検定も、客観的な評価を伴いながら、教える教師の新たな負担は何もないようにしています。

●教育の根本的転換と将来への展望

 これからの教育改革の基本は、図書検定と作文検定を学校教育の中に位置づけ、子供たちが毎日本を読み、毎日文章を書く教育を作ることです。

 日本を発展させるための根本は、まず日本の教育から立て直すことです。
 そのためには、小学生から中学生までの義務教育を、読む教育、書く教育、考える教育中心に切り替えることです。

 言葉の森の作文検定と図書検定は、日本の教育を立て直すことを目指しているのです。


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記事 5498番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
なぜ公立中高一貫校の受験対策の講座をやめたのか――受験作文の指導はあります、教科の指導はなしに as/5498.html
森川林 2026/04/28 05:30 


●受験作文の指導は今後もやっていきます。教科の指導はなしということです

 言葉の森の受験作文指導は、小学校の編入試験、中学入試、高校入試、大学入試とも多くの実績があります。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19

 したがって、受験作文指導はこれからも行います。
 ただし、教科の指導まではしないということです。


●受験制度の変質と評価への疑問

 公立中高一貫校の入試は、教科書の範囲内の試験と、作文試験が中心ですから、無理な勉強をしなくても誰でも努力すればできると考えていました。

 しかし、教科の問題は年々難問が多くなり、作文の試験は国語的な問題の量がどんどん増え、要するに早く解けるかどうか、解き方のコツを知っているかどうかで評価するような試験になっていたのです。

 そして、言葉の森から受験した子のうち、当然合格するだろうと思っていた子はそれぞれ合格しましたが、その中に当然合格すると思っていた子で合格しない子が出てきたのです。

 これは本人の実力がなかったからではなく、学校側の評価が正しく行われていなかったからだと思いました。

 実際に、ある都立中高一貫校で学校側が出していた「記述の模範解答」がレベルの低いものでした。
 生徒に「僕の答案が、模範解答のようにならないのですがどうしたらいいのですか」と聞かれたので見た結果、「君の答案の方がよく書けているよ」と励ましたことがありました。

●受験勉強のマイナス面と方針転換

 こういうランダムな評価をする受験勉強に、六年生のまだ勉強の自覚もない子が挑戦し評価されるマイナス面があると考えたので、公立中高一貫校の受験対策はやめたのです。

 子供たちの本当の勉強は、中学三年生の十五歳ごろから始まります。
 この頃になると、自分の生き方というものが分かってくるので、何を目指すかという意識が出てきます。
 そういう意識を持てるようになった子は、試験に合格しても、また不合格になっても、それが両方とも自分の成長の糧になるのです。

 だから、十五歳になるまでの間は、自分の好きなことをのびのびやって、読書に明け暮れているのがいいと思いました。

●学歴観と人生における本当のゴール

 子供たちの勉強のゴールは、大学入試ではありません。
 社会に出て活躍することです。

 今の日本の社会では、どこの大学を出たかということが、就職試験の入り口で選別される条件になっています。
 だから、就職に関しては、いい大学を出たという学歴がある方が有利です。

 しかし、有利と思えるのはそこまでです。
 世の中に出れば、新しいチャンスはいくらでもあります。
 そのチャンスを見つけて、そこに乗るかどうかは、どこの大学を出たとかどこの会社に入ったとかいうこととは関係がありません。
 すべて自分の意思次第で決まるのです。

●子育ての本質と読書の重要性

 だから、子育ての基本は、よい成績を取ってよい大学に入ることではなく、将来世の中に出て自分の道を切り開く意欲を育てることです。

 その方法に、一律のやり方はありませんが、共通するのは、読書に力を入れること、子供をいつも褒めて自信を持たせること、他人に対する思いやりを持たせることになると思います。

●変化する時代と子供の力への信頼

 今、世の中は大きく変わっています。

 明治維新の時に世の中がどのように動いているか、誰にも分からなかったように、これから世の中がどのように動いていくかは、分かったようなことを言う人はたくさんいますが、本当のところは誰にも分かりません。
 それは、その場その場で、一人ひとりが自分の判断で行動を決めていくことなのです。

 そのときの子育ての考え方の基本は、子供の持っている力を信頼することです。

 どのような境遇になっても、人間は自分の力で道を切り開いていきます。

 親の持っている古い価値観で進むべき道を示唆するのではなく、子供の持っているもともとの力を信頼していくことが大事なのです。

●これからの具体的な学習方法とAI活用

 では、具体的に小中学生の勉強の仕方はどうしたらいいかというと、標準問題を百パーセント完璧にできるようにして、算数数学は学校よりも一年間先取りしておくことです。

 今は、AIに相談すれば、学校や塾の先生よりもわかりやすく懇切丁寧に教えてくれます。
 AIは、個人別の家庭教師と同じです。

 そして、勉強の先取りをしたあと、受験の最後の一年間だけ、志望校の受験に特化した勉強をするのです。

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森川林 20260428  
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春休みの間に過去問を1年分やっておくこと」が必要です。

 これは、自力で解くためではなく、答えを見ながらで構わないので「どういう問題が出て、どういう答えが要求されているのか」を実感するためです。

 しかし、中学生でも高校生でも、自分から進んで過去問に取り組める子はまずいません。なぜなら、多くの子にとって過去問に取り組むことは、自分の実力を突きつけられるようで「怖い」からです。

 だから、この時期は親が背中を押し、強制的にでも1年分を経験させることです。



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ChatGPT英検、漢検、数検に続く第4の検定試験、独自アルゴリズムとして日本で唯一の作文検定® 各団体1名まで、無料体験受検実施中! as/5497.html
森川林 2026/04/27 16:08 


■これからの学力として必要となる記述力・作文力を客観的に評価。

 総合型選抜、推薦入試、特色入試に見られるように、記述力・作文力を育てることは、これからますます重要になっています。
 しかし、作文力を客観的に評価する仕組みは、これまでどこにもありませんでした。

■20年以上の実績、10万件以上の検定結果の蓄積がある信頼性。

 言葉の森は、作文力評価の独自のシステムを開発し、2003年からこれまで、10万3千件以上の実績のある作文検定試験を社内で独自に行ってきました。
 今回、それを作文検定試験という形で、どなたでも利用できるようにしました。

■特許取得の独自のアルゴリズムとAIの活用によって作文力を客観的に評価

 作文検定試験は、特許取得の独自のアルゴリズムとAPIを利用したAIの活用によって、子供たちの作文を客観的に評価するとともに、今後の努力の方向もわかるようにしています。
 評価結果の理由はブラックボックスではなく、生徒にも先生にもわかるオープンな形で行っているため、生徒は納得して次の検定試験に取り組むことができます。

■受検後、全6ページの評価結果を2週間以内に返却します。

 作文検定の受検は、各団体のご都合のよいい日程で独自に行うことができます。(1回の団体受検の人数は10名以上。ただし無料体験受検は1名で結構です)
 作文検定の受検2週間以内に全6ページの評価結果をそれぞれの団体に返信します。
 その結果を見て、これからの学習の方向がわかるようになります。
 評価結果のサンプルは、下記のページでご覧いただくことができます。
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php

■無料体験受検あり。各団体で1名の無料体験受検ができます。

 2026年5月~6月中、各団体1名までの無料体験受検を実施しております。
 下記の要領に従って、手書きの作文をご郵送ください。
 2週間以内に評価結果をお送りします。

 次の課題と指示に従って、作文をお送りください。
 題名は「がんばったこと」。
 字数は、700字から800字。
 構成の仕方として、複数の実例を入れてください。例えば、自分のある時の体験と別の時の体験、または自分の体験と他の人や社会的な実例などです。
 題材として、自分自身の体験を入れるように書いてください。
 表現として、「まるで……のよう」「まるで……みたい」などの言葉で、たとえ(比喩)を使って書いてください。
 主題として、「人間にとってがんばるということは」のような形で一般化した感想を書いてください。
 文末は敬体ではなく、常体で書いてください。
 原稿は、市販の原稿用紙に手書きで書いてお送りください。
 2週間以内に評価結果をお送りします。

■作文を指導する先生のための作文指導講座もあります。

 今後の生徒たちの作文指導のための講座も併せて開設しております。
 これによって作文指導の具体的な方法がわかり、評価結果の理解も深まります。
 作文指導講座は1回2,750円で、毎回異なる課題で何回でも受講できます。


詳しい資料をご希望の方は、お電話またはウェブからお申し込みください。

 電話:045-353-9061(受付時間は8:00~16:00)
 ウェブ:https://www.mori7.com/sk/
 メール:yama@mori7.com

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記事 5496番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
先生のための作文指導講座 as/5496.html
森川林 2026/04/25 17:49 
 作文・小論文指導は、これからの学校教育の中でますます必要になってきます。
 大学入試の総合型選抜が六割を超えたように、小論文、入学試験で小論文を課すところがこれから増えてきます。
 どのようなテーマに対しても、決められた時間内に必要な字数の文章を書けるということが重要になってきます。

 ところが、子供たちに作文を教える先生が、自分の作文力の水準を知らなければ、生徒に自信を持って教えることはできません。

 現在、学校の先生として仕事をしている世代の多くの人は、学生時代に作文の勉強をした経験がほぼありません。
 大学入試で作文試験があるところもありますが、その合否の基準がわかるわけではありません。

 だから、生徒に作文指導をするためには、まず生徒を教える先生が作文の書き方を身につけ、自分の作文の実力を客観的に見られるようにしていくことが必要になるのです。

 言葉の森の作文指導講座は、作文検定の仕組みを生かした学習なので、自分の作文の実力が客観的にわかり、また、それを向上させる方法も客観的にわかるようになっています。
 子供たちに作文指導をする際にも、自分の作文学習の経験から必要なアドバイスを与えることができます。

 これからの時代は、読解力よりも作文力が評価されるようになってきます。
 子供たちに作文指導をする前提として、まず先生が作文学習の仕方を身につけておく必要があるのです。

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記事 5495番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
2026年4月 保護者懇談会資料 as/5495.html
森川林 2026/04/22 09:05 



https://youtu.be/2kGf4ZJIHh4

●これからの勉強の重点は作文と読書

 知識の詰め込みで学力を評価する時代は、AIの登場によって大きく変わりつつあります。
 もちろん、基礎的な学力の土台は身体化しておく必要があるので、国語、数学、英語、理科、社会の基本は身につけておく必要があります。
 しかし、これから重要になるのは作文力と読書力です。

 作文と読書については、まだ客観的な評価の仕組みが確立されていないため一般的ではありませんが、言葉の森が企画している「作文検定」や「図書検定」が普及すれば、これらがこれからの学力の中心になっていくと考えています。

●全科学力クラスについて

 今後の勉強の形態は、学校や塾に通って先生に教えてもらう形から、家庭でAIを利用しながら自主学習を進める形へとシフトしていきます。
 家庭での自主学習をチェックし、生徒同士の対話・交流・発表を活かすために教室での授業が行われる――。その学習スタイルを先取りするのが「全科学力クラス」です。

 小学1年生から主に中学3年生まで、国語、数学、英語、暗唱、創造発表を週1回の授業でカバーします。
 高校生は自分で計画して勉強できるため、作文と国語読解以外の数学・英語などは、家庭でAIを利用して独自に進めていきます。

 全科学力クラスは今後拡大していく予定です。「家庭学習+全科学力クラス」という勉強形態を、新しい時代の学習スタイルとしてご検討いただければ幸いです。体験学習は随時受け付けています。

 全科学力クラスの対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2・3年生: 国語、算数、暗唱、創造発表
小学4・5・6年生: 国語、算数、英語(英文暗唱含む)、創造発表
中学1・2・3年生は、国語・数学・英語・創造発表の授業を行います。(英語には英文暗唱があります)
高校生: 国語、創造発表

 ただし、授業とは別に自分の取り組みたい教科に特化することも可能です。例えば、国語読解を中心に勉強したい方は、創造発表の週以外は毎週国語読解の学習に取り組むことができます。

●サマーキャンプの計画

 8月11日(火)~8月17日(月)の期間、那須の合宿所にてサマーキャンプを行います。
 住所:〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙3374-48 言葉の森合宿所

 言葉の森の生徒だけでなく、ご兄弟、保護者、ご友人なども参加可能です。保護者同伴であれば乳幼児の方もご参加いただけます。
 子供が高学年になると、家族旅行よりも友達と過ごす時間を好むようになります。サマーキャンプを家族旅行の計画の一部に組み込んでいただくといいと思います。

 合宿では、午前中を勉強時間とし、暗唱、読書感想文、読書紹介、国数英の問題集学習などを行います。
(感想文は、こちらで指定する図書の中から各自で希望のものを準備してください。問題集は各自自分の学習したいものを持参してください。)
 午後は近所の浅く広い川で遊びます(雨天時はホテルのプール)。
 夕方は自由時間とし、自室で休むか食堂で自由に交流します。
 夜間は子供たちの就寝後、保護者の歓談の時間があります。
 生徒の部屋は6部屋で4人まで同室可能です。
 各部屋にパソコンを設置しており、Zoomを使って自宅の保護者の方と連絡を取ることもできます。
 保護者・乳幼児の部屋は4部屋で、それぞれ家族単位で宿泊できます。

 1泊2日を基準とし、希望により連泊も可能です。
集合: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅 改札口周辺
解散: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅
 お車で直接お越しいただくことも可能です(駐車場約6台・予約不要)。

 【参加費】
小中学生・大人: 1泊 16,500円(3食・諸費用込)
幼児: 1泊 8,250円(3食・諸費用込)
2歳以下: 無料

 申し込みページは現在準備中です。公開次第、ホームページでお知らせします。

▽参考資料(昨年の「サマーキャンプのしおり」)
https://www.mori7.com/stg/202507ns/

●家庭学習の習慣をつけることが大事

 宿題やテストがあるから勉強するのではなく、自らの計画で勉強することで本当の力がつきます。計画倒れを防ぐためにも、まずは必要最小限のことを「開始時刻を決めて取り組む」習慣をつけることが肝要です。

 小学生の時期に習慣化しやすいのは「暗唱」です。中学生なら英語の暗唱も良いでしょう。
 これらを毎日決まった時間(例:朝食前など)に行うことで、学習が自然な生活リズムの一部になります。

 小学校低学年までは親のコントロールが必要ですが、3年生あたりから自立心が芽生え始めます。この時期から少しずつ子供の自主性に任せていくことが大切です。高学年や中学生になっても親の指示通りに動かしていると、自分で工夫する姿勢が育たず、受験終了と同時に学習意欲を失ってしまうケースもあります。
 成長段階に応じ、親の「管理」から子供の「自主性」へと、徐々に舵を切っていく必要があります。

●勉強の基本は「少数の反復」

 学習において重要なのは「同じものを繰り返す」ことです。
 問題集を一冊決めたら、5回以上繰り返すことを目標にしてください。1~2回しか解かない問題集を何冊も並行するのは、効率が悪く力もつきません。

 また、問題集は「読むこと」を中心に進めてください。「書く」作業は「読む」よりも5倍近い時間がかかります。書く勉強を1回するよりも、読む勉強を5回繰り返す方が定着します。

 さらに、答えのある勉強では、一定時間を超えて悩み続けるのは無駄になります。しばらく考えて分からなければすぐに答えを見て、その内容を理解すること。効率的な学習とは、正解と解説を素早く咀嚼(そしゃく)することにあります。

 英語の成績は、学習の継続性と真面目さに比例します。他教科に比べ「地頭」だけで突破しにくい分野であるため、英語ができる生徒は学習全体に対しても真摯であると評価され、受験でも重視される傾向にあります。

 しかし、AIの発達により英語の(道具としての)重要性は低下していくでしょう。その際、最後に残るのは「日本語で考える力・読む力・書く力」です。
 現在、新井紀子氏の『シン読解力』が話題ですが、今後は読解力の低下以上に「作文力の低下」が大きな課題となると予想されます。日本語の読書力(特に説明文)と、作文力(特に高学年以降の感想文や意見文)を磨いておくことが、これからの時代を生き抜く鍵となります。

●能率の良い作文勉強法

 作文は本来、非常に時間がかかるものです(1,200字で1時間半程度)。
 しかし、作文の本質は「書くこと」ではなく「考えること」にあります。中学生以上の生徒には、以下の効率的な方法を推奨します。

1. 構想: 課題を見て15分程度で構想メモを作成する(ここが最も重要)。
2. 音声入力: メモを基にICレコーダーやGoogleドキュメントで音声入力する。
3. AI補正: テキスト化した文章をAIに渡し、句読点の付与や整形を行う。

 ただし、考えたことを「手で書く」技能は、小学生のうちに身体化しておく必要があります。
 手書き能力の身体化の適齢期は小学1年生から3年生ごろです。この時期に、思考と筆記が自然に連動する状態を作っておくことが大切です。

●数学の必要性

 作文力・読書力と並んで「数学力」も不可欠です。数学は論理的な思考回路を形成するための「身体化」すべき学習だからです。

 中学3年生までの義務教育課程の数学は完璧にしておきましょう。また、高校での文理選択では、可能な限り理系を選択することをお勧めします。文系科目は独学が可能ですが、数学は強制力のある環境でないと習得が難しいためです。

●大学卒業後の仕事

 かつてのように「大企業に入れば一生安泰」という時代は終わりました。
 今の子供たちが求めているのは、安定よりも「自己成長」や「チャレンジ」です。会社員として働きながらでも、起業や副業を視野に入れた生き方がスタンダードになるでしょう。

 これからの起業・副業で重要なのは「答えのない分野」を選ぶことです。既存のビジネスモデル(例:従来の○○屋さんなど)の模倣や、誰でもすぐに真似できるAI活用には発展性がありません。

 自身の「好きなこと」を突き詰めることが仕事に繋がります。さかなクンのように、昆虫、野草、鳥の声など、一見「趣味」と思われる分野を専門的に掘り下げている人々が注目されています。
 将来、ベーシックインカムのような社会保障が普及すれば、なおさら「自分の好きなことを大事にする習慣」が生きる糧となります。

 明治維新の直前、武士は子供に「剣術と馬術」を教え込みましたが、それらはやがて趣味の世界のものとなりました。今、大人が必要だと信じている価値観も、将来は様変わりしているかもしれません。
 子育てのゴールを「大学合格」に置くのではなく、その先の長い人生をどう豊かに歩むかという、長期的な視点が求められています。


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記事 5494番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/12
開始時刻を決めることで、家庭学習の勉強生活をコントロールする as/5494.html
森川林 2026/04/21 11:21 


●外からの強制に頼る勉強では本当の力はつかない

 家庭学習のコツは、毎日決まったことをすることです。
 しかし、ほとんどの子は自分で決めたルールではなく、宿題があるから勉強するとか、テストがあるから勉強するとかいった外側の必要に頼った勉強の仕方をしています。
 それでは、本当の力はつきません。
 宿題やテストなどの外からの強制に頼る勉強は、一夜漬けの勉強と同じで、本当の力がつく勉強にはなりません。
 勉強でも仕事でも、あるいは読書でも、大事なことは同じものを繰り返すことで、繰り返すことによって、その知識や生活の仕方やものの考え方や生き方が自分の身体の一部となっていきます。

●まず一つのことから開始時刻を決める

 そのための方法は、ある一つのことでいいので、毎日それをする開始時刻を決めるということです。
 最初から完璧を目指そうとして、いろいろなことをそれぞれの時刻に当てはめると無理があるので続けられません。
 最初はたった一つのことでよいので、その勉強、または仕事をする時刻を決めて、それを平日でも土日でも、旅行に出かけたときでも、いつでもそのルールを守るようにすることです。
 そういう習慣ができると、その時刻を軸にして他の勉強も自然にできるようになります。

●開始時刻を決めた勉強に最適なのは暗唱の練習

 では、そういう「開始時刻を決めた勉強」に一番いいのは何でしょうか。
 それは、暗唱の練習です。
 毎日時刻を決めて、10分間暗唱の練習をします。
 10分間というのが長すぎる場合は5分間でもいいので、100字程度の文章を20回から30回繰り返して読み、それが暗唱できるようにするのです。
 暗唱は、小学校の低中学年の勉強としては最も役に立つ勉強です。
 中学生は、学校の勉強に合わせて英語の文章の暗唱をしていってもいいです。

●AIを活用した暗唱検定の導入へ

 言葉の森では現在、暗唱検定を行っていますが、今後この暗唱検定をAIを利用したプログラムとして行っていく予定です。
 今考えているのは、WhisperのAPIを使って、元の文章と「暗唱をもとにテキスト化された文章」を照らし合わせ、その一致度を評価するという方法です。
 これができれば、例えば朝起きて朝ごはんの前の最初の勉強を暗唱と決め、暗唱検定のページに行って確認してもらうというようなことができます。(つづく)

 次回は、暗唱の意義と方法。

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作文検定のプレスリリース as/5493.html
森川林 2026/04/07 16:44 


●毎日新聞が、作文検定のプレスリリースを紹介しています。
https://mainichi.jp/articles/20260406/pr2/00m/020/569000c

●ICT教育ニュースも、作文検定を紹介しています。
https://ict-enews.net/2026/04/07mori7/

 作文検定の目的は、「作文教育を通じて、日本の教育を知識偏重から思考力重視へと変革していくこと」です。
 言葉の森の作文教育に関心のある方は、記事のシェアをお願いします。

▽作文評価サンプル
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php

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あお 20260408  
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応していますか? 日本語教育では生徒の作文添削が講師の負担になっています。この検定が利用できるととてもいいなと思います。

森川林 20260408  
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です。
 だから、外国人の日本語学習には、作文は日本語がかなり上達してからになります。
 順序としては、
1.暗唱の練習
2.読書
3.作文
です。

 今、作文検定のあとに、図書検定と暗唱検定と面接検定を作る予定です。
 暗唱検定と面接検定からスタートするといいと思います。

あお 20260409  
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
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●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
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