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上達にいちばん時間のかかるのが作文――兄弟の上の子が作文が得意で、下の子が苦手な場合 as/3012.html
森川林 2017/08/27 10:55 

 兄弟で上の子が読書や作文が得意な場合、下の子は年齢的に上手に読んだり書いたりできないせいもあり、上のことを比較して苦手意識を持ってしまう場合があります。

 親は兄弟を比較するつもりがなくても、上の子を褒めるときに、「読書が得意だね」とか、「作文がよくできるね」とかいう言葉で褒めると、それを聞いていた下の子が、自分は別の路線で褒められるようになろうというふうに思ってしまうのです。

 いったん苦手意識を持つと、親がどんなに励ましたり褒めたりしても、心の中では納得できないので苦手意識が続きます。

 そこでどうしたらいいかというと、下の苦手な子だけを見て、毎日の長文の音読と読書をただ続けていくだけなのです。

 毎日の音読で同じ文章を繰り返し読むようにしていると、その文章のリズム感がその子の作文の中に出てくるようになります。

 しかし、そうなるまでには、半年ほどの時間がかかります。
 すぐの成果を求めるのではなく、ただ毎日の同じ文章の音読を褒め続けるということでやっていくとよいのです。
(この長期間の音読の継続にはいい方法がありますが、それはまたいつか書きたいと思います。)

 読書も同様です。
 毎日のページ数を決めて、ただ読んだことを褒めるというふうにしていきます。

 音読と読書という一見作文に直接の関係のないようなことが積み重なって、それがやがて作文力として現れるます。
 しかし、それには長い時間がかかります。

 作文を上手にさせるために音読と読書を始めたということを、親がすっかり忘れてしまったころ、いつか気が付いてみると作文がしっかり書けるようになっていたという形の進歩なのです。

 他の教科の勉強、例えば算数数学などは、学力の差がかなりあるように見えても、夏休みなどの短期間の集中学習の結果驚くほど成績が上がるということがあります。

 それは、教科の勉強は答えもあり解き方もある勉強なので、それを身に付けようと思えば短期間で自分のものにすることができるからです。

 ところが、作文はその子のそれまでのトータルな読書量や経験量や語彙力などが総合化されたものです。
 だから、何かの練習をしたらすぐに上手になるということはないのです。

 作文は、まだ低学年のうちから息の長い勉強として進めていく必要があるのです。


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森川林 20170827 1 
 勉強が苦手だった子が、急に得意になるということはありますが、作文が苦手だった子が急に得意になるということはまずありません。
 ただし、作文が嫌いだった子が、急に作文が好きになるということはあります。
 この好きになった時期に、毎日の音読と読書の仕組みを家庭学習の中で作っておくとよいのです。


nane 20170827 1 
 作文がしっかり書ける子は、考え方もしっかりしています。
 特に高学年になるほど、作文力は単なる表現力ではなく、思考力という面を持ってきます。
 だから、思考力を育てるということは、決して抽象的な勉強ではなく、作文力を育てることと同じだと考えておくとよいのです。


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理科や社会の教科書を読んでいるのに、テストができないという質問――本当の学力と錯覚の学力 as/3011.html
森川林 2017/08/25 20:58 


 小学校3年生の懇談会で、次のような質問がありました。
「理科と社会の勉強をさせるために、『これでわかる』シリーズの参考書をしばらく読んいでたが、テストをやってみたら全然できなかった。やはり、問題を解く勉強をしたらいいのだろうか」
というものでした。

 理科や社会は、基本的には教科書を繰り返し読むことで自然に力が付きます。わざわざ問題を解くような形の勉強をする必要はありません。
 社会の場合は、特にそうです。教科書を読書代わりに繰り返して読んでいれば、勉強自体が面白いですし、それで自然に社会のテストもできるようになります。
 理科の場合は、計算の問題や図形的な理解の問題があるので、解き方を覚えるような問題を解く勉強はある程度必要です。しかし、基本はあくまでも教科書または参考書を読むということです。

 では、なぜ教科書や参考書を読んでいるのにテストができなかったかというと、それは読む回数が少なかったからなのです。

 この話と似ていますが、以前も、別の方から、「漢字集で漢字の暗唱はできるようになったが、テストをしてみると読めない漢字があった」という相談がありました。

 親や先生は、すぐにテストをして結果を評価したがりますが、勉強の基本は何度も繰り返し読むことで、その徹底した繰り返しのあとに、単なる仕上げの確認としてテストをするのです。

 繰り返しの回数が少ない状態でテストをすれば、できないものがあって当然です。
 そこで、テストができるように、テストの問題を解くような形の勉強すると成績は確かに上がります。
 しかし、そこでは本当の力はつきません。少なくとも、伸びしろのある学力はつきません。テストに出そうな問題を解く力がつくだけなのです。

 勉強の基本は読むことであって、問題を解くことではありません。
 ところが、今の子供たちの学習環境は、学校でも塾でも常にテストという形で評価されるので、まるでテストができることが勉強の中身のように思われてしまうのです。
 テストを勉強の目的とするのは、受験勉強のときだけでいいのです。

 そして、このテストをしてできなかったということを親が重要なこととして考えると、子供は自然にその教科に対する苦手意識を持ってきます。

 時々、謙遜の意味で、「うちの子は○○が苦手なんです」と言うお母さんがいますが、そういう言葉を聞くと、子供はその勉強が更に苦手になっていきます。

 ですから、親はその子が何かの分野で苦手だと思ったとしても、決してそれは口には出さずに、少しでもよくできている点を褒めて励ますようにしていくのです。

 そのためには、すぐにテストで結果を評価するのではなく、読む勉強を基本にして、できていることを褒め続けていくことです。
 問題を解く勉強ではなく、読む勉強を中心にすることによって、子供は楽しく実力をつけていきます。

 本や教科書や参考書を読んでいるうちに、自然にできるようになるのが、本当の学力です。
 テストに出そうな問題を練習して、そして、できるようにするのは錯覚の学力です。

 錯覚の学力は、短期的には成果が出るように見えますが、長期的には役に立ちません。
 受験前に本人が本気になれば、そういう学力は誰でもすぐにつくからです。

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nane 20170825 1 
 小3や小4までは、親は子供の勉強を簡単に教えられます。
 やっていることは基礎のことばかりだからです。
 しかし、だからこそ、ここで親が教えるのではなく、子供が自分で解答を見て答え合わせをし、自分なりに納得する形の勉強をさせていく必要があります。
 親が登場するのは、生徒本人が、自分の力だけではわからない問題に遭遇したときだけです。
 子供の自立心を育てることが、あとになるほど生きてくるのです。


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