下に掲載したのは、昨日の新小1、小2の保護者懇談会の冒頭の説明資料です。(約10分)
保護者の方から、質問を受け付けました。
その中で、子供が作文をいやがる、音読がわずか数行なのにいやがる、どうしたらよいかという質問がありました。
小学校低学年のころは、幸福な子供時代を過ごすことが第一ですから、いやがるようなことはしない方がいいのです。
しかし、それでは何もしないことになってしまうので、いやがらずに楽しくやれるような工夫をすることです。
そのためには、子供に「勉強させる」という考え方ではなく、「子供と一緒に知的で創造的な生活を楽しむ」という考え方で考えていくといいのです。
作文の場合であれば、親子で作文の題材を探しに行く、親子で作文の構想図を書く、親子で作文を書く、又は、寺オン作文クラスで同じ学年の友達と一緒に勉強する、というようなやり方です。
何もしないでぼんやり過ごすよりも、そういう積極的な生き方で暮らした方が楽しいからです。
音読の場合であれば、親子で一緒に読む、親子で暗唱の練習をする、又は、先ほどと同じですが、寺オン作文クラスで暗唱の発表をするというようなやり方です。
そして、どの場合も、そのあとは大いに褒めるのです。その褒め方も、かなりオーバーに喜んで褒めるのです。
子供は褒められるのがうれしいというよりも、お母さんが喜ぶ姿を見るのがうれしいからです。
子供がつまらなそうな顔をしていたら、どうしたらおもしろくできるかを考えて、その場でいろいろ工夫してみるのがお母さんの役割です。
その工夫というのも、それほど時間をとるものにする必要はありません。
いちばん簡単にできるのは、親子で楽しくお喋りをすることです。
何しろ、子供が笑顔で過ごせる時間をできるだけ長くすることが、小学校低学年の生活の基本です。
いやいや勉強させるよりも、笑って過ごす方が、子供はずっとよく成長するからです。
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昔の子供は、勉強は学校でするもので、家に帰ったら遊んでばかりいました。
そして、遊びが終わると、ほかにすることがないから、親子で話をしたり本を読んだりしていました。
それが子供の知的生活だったのです。
今は、学校から帰って、ドリルを解くような勉強をしぶしぶやったら、あとは、テレビを見たりゲームをしたりという受け身の生活で時間を過ごす子が多いと思います。
知的生活のトータルで考えると、昔の子供の生活の方がずっと知的だったと考えることもできます。
大事なのは、勉強らしい外見ではなく、子供が積極的に何かに取り組んで生きているということなのです。
低学年のころの勉強は、問題集を解かせるよりも、親子で知的な生活を楽しむようなものにしていくといいのです。
今だったら、子供に、「今度の日曜日、お父さんと一緒にオタマジャクシとりに行こうか。どういうところにいるか調べといて」というようなことが、知的な生活です。
そういう楽しい生活の方が、子供の頭はずっと活性化するのです。
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作文の学習で大事なことは、書いたあとの添削ではなく、書く前の準備です。
書く前の準備がしっかり行われていれば、作文は自然に充実したものになります。
そして、充実した作文を書くことが実力になります。
これがもし、あまり準備をして来ずに適当に作文を書いたとしたら、そのあといくらていねいな添削をしても、作文力は上達しません。
いい作文を書こうとするから、作文力がつくのです。
いい作文を書こうとする意欲は、友達との交流の中で生まれます。
先生の評価ももちろん大切ですが、学年が上がるほど、子供たちは先生よりも友達の目を意識するようになります。
寺オン作文クラスでは、生徒一人ひとりがその週に書く作文の準備を発表します。
そして、その発表に対して、やはり生徒一人ひとりが質問や感想を言います。
この発表と感想は楽しいものですが、ここであまり時間をとると、肝心の作文の実習時間が少なくなってしまいます。
そこで、発表の時間も感想の時間も、できるだけ設定した枠内で行うようにしてもらいます。
寺オン作文クラスの運営は、まだ始めたばかりですが、参加する生徒はどの子も生き生きと発表し感想を述べ、作文も毎回力作を書いています。
これからの作文教育は、この少人数クラスの形で発展していくと思います。
以下は、かなり長い、音声だけの動画ですが、子供たちが楽しく発表し感想を述べている様子がわかると思います。
▽寺子屋オンライン作文の授業の中での発表と感想(土900-0309)
https://studio.youtube.com/video/JH1yb3y8pIM/edit
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寺オン作文クラスの授業の様子です。(音声のみ)
オンラインなので、直接会ったこともない子供たちが、昔からの友達と話すように楽しげに話している様子がわかると思います。
最初は話すのが苦手だったような子も、慣れてくればすぐにみんなと同じように話をします。
しかも、作文の準備や読書紹介という話す内容があるので、誰でも話をしやすいのです。
この日は、次の週からクラスを分けてしまうという、全体で話すのは最後の週なので、発表と感想の時間をゆっくり取りすぎてしまいました。
しかも、この授業のあと、子供たちどうしで読書紹介もやってもらったので、そのあと作文を書くと、昼近くまでかかった子もいるのではないかと思います。
次回はもっと手短にできると思います。
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